NVIDIA GEFORCE RTX 3070が発売になりまして、RTX 3080とは違って発売翌日の朝の時点でも通販で手に入れることができます。
でも買わないことにした理由。
RTX 3070はすぐに手に入る
NVIDIAのコンシューマー向けGPUの最新モデル「RTX 3000」シリーズは、9月に発売されたRTX 3080の価格性能比の高さ、その後追加されたRTX 3090の絶対的な性能の高さで、自作PC界隈の話題をほとんど独占している状態です。
とくにRTX 3080は発売から1か月以上経った現在でも品薄状態が続いています。
通販ではこのように稀に在庫を見かける程度です。
RTX 3090の方は税込20万円越えの価格や電源と冷却系への要求仕様の高さのせいでしょうか、店頭ならわりと手に入りやすい状態になりつつあるようですし、通販で見つけることも難しくなくなりました。
そして、三兄弟の末弟にあたるRTX 3070がついに昨日の夜遅く発売になりました。
更新:GeForce RTX 3070の夜間販売に200名近くのファンが集結、好調な滑り出し https://t.co/oa85S9rlMN #NVIDIA #自作PC pic.twitter.com/mNwpbGjXEt
— AKIBA PC Hotline! (@watch_akiba) October 29, 2020
秋葉原の夜間販売も大勢のお客さんでにぎわったようです。
先の2モデルとは違い、発売翌日の朝の時点で通販ですぐに手に入る製品が複数あります。
リンク:ドスパラ
最も安い製品なら7万円ほどで手に入るので、ちょうどGPUを買うタイミングだったという方にとってナイスな選択肢ではないかと思います。
RTX 3070に買い換えない理由
さて、RTX 2070 Super と Radeon VII のユーザーである私がどうするかというと、RTX 3070をはじめ、RTX 3000シリーズはいったん見送りという結論に達しました。
理由は次のとおりです。
国内価格の割高感
これは以前にも書きましたが、アメリカでの価格が上からそれぞれ1,499ドル(約15万7,500円)、699ドル(約7万3,500円)、499ドル(約5万2,400円)のものが、国内ではそれぞれ19万円、9万円、6万5,000円(いずれも税抜)という価格設定に納得がいかないからです。
とくに上位の2モデルの価格差はちょっと納得しがたいレベルです。
この点で上位2モデルは脱落。
ステップアップの度合いが微妙
価格的にも供給量的にも比較的手に入れやすいRTX 3070は、前世代のフラッグシップであるRTX 2080 Tiに匹敵する能力を持つとされていて、実際にそれを裏付ける報告が各所から出てきています。
リンク:2080 Tiに匹敵するのはホントか? GeForce RTX 3070を検証する(PC Watch)
リンク:価格、パフォーマンス、消費電力の“三方良し” 「GeForce RTX 3070」徹底レビュー(ITmedia PC USER_)
リンク:GeForce RTX 30シリーズの大本命がいよいよ降臨 GeForce RTX 3070 FEレビュー!Ampere世代最強の電力性能比とRTX 2080 Ti超えを確認(ASCII.jp x 自作PC)
最後の記事によると、2070 Superからの性能向上の度合いはおよそ30%ほどと見てよさそうです。
1年前の2070 Superとほぼ同じ価格で買える製品で性能が30%も上がっているのはたいへんなことですが、そのために買い換えのコスト(差額およそ3~4万円ほど)を負担できるかというと、わりと思い切りが必要な金額だと感じます。
2070 Superに取り立てて不満がないということもあります。
強いて難点を挙げれば、VRAMの容量がもう少し欲しいところですが、その点はRTX 3070に買い換えても改善しません。
むしろ、目に見えて流通価格が下がってきたRTX 2080 Tiの中古品を手に入れた方が、VRAM容量が増える(8GB→11GB)分、わかりやすいメリットがあるというものです。
と、こういったことを踏まえて、ひとまずRTX 3000シリーズへの買い替えは見送ろうと決心しました。
RTX 3080の安定供給とVRAM増強モデル待ち
RTX 2000シリーズの中位モデルのユーザーにとって、RTX 3000シリーズのスイートスポットは、現在世界的な品薄が続いているRTX 3080だと思います。
明確な性能向上が見込めることと、RTX 2080 Ti登場時ほどには高くない価格設定がその理由です。
RTX 3080の供給が安定すれば、米Amazonなどから安価な海外版を輸入することもできるようになるはずで、そのタイミングがひとつの買い時になるでしょう。
また、RTX 3080にはVRAMを2倍の20GBに増量した上位モデルの噂があります。
先ごろ発表されたAMDのRadeon RX 6000シリーズは全モデルでVRAMを16GBとしているため、これに対抗するためにNVIDIAが20GBモデルを投入するというのは、いかにもありそうな話です。
というわけで、RTX 3000シリーズの買い時はもう少し先だと思う話でした。