今年の1月ごろにMacBook Pro 15インチ(2018)から乗り換えて以来なのでそろそろ8か月になりますが、Windowsの自作デスクトップPCを使い続けています。
たまたま外出自粛時代と重なったこともありますが、いまデスクトップPCがお得だと思います。
性能と見た目と価格のすべてを満足させてくれるデスクトップPCの魅力
いま使っているPCの性能
自分がどうして自作PCに回帰しようと思ったのかをすっかり忘れてしまったのですが、それはともかく、今年の1月にこういうPCを組みました。
CPUに12コアのRyzen 9 3900X、GPUにRTX 2070 Superという構成で、CPUはかなり高性能、GPUはまずまず高性能な組み合わせです。
RAMを32GB、SSDを1TB載せたので、やりたいことはほぼすべてこの一台で済ませられるくらいの性能になりました。
課題はCPUの冷却で、組んだ当時は真冬で室温も20度前後しかありませんでしたが、それでも負荷状態でのCPUの温度は95度に達し、せっかくのCPUの性能を出し切れない状態でした。
まあ、それでも性能的に不満はなかったのですが、高温のまま長期間運用するのはCPUだけでなくケース内の様々なパーツの寿命にも悪影響でしょうし、なんとかしたいというのが本音でした。
その後、さまざまに工夫と改良を重ね、現在ではCPUを簡易水冷クーラーと組み合わせて使うようになりました。
水冷化することでCPUクーラーのファンノイズが非常に小さくなりましたが、一方で、CPUの発熱問題が劇的に改善されることはなく、現在は各部の電圧を下げ、クロック周波数もブーストしない(=ベースクロックを超えない)ように設定することで、おおむね問題なく利用できています。
クロックはベースクロックまでに抑えていますが、12コアというコア数の多さを活かして、マルチコア性能としては現状でも十分以上に高レベルだと思います。
ラップトップでこれに敵うPCは当分の間現れないでしょう。
見た目もわりとカッコいい
私が使っているPCケースはDAN A4-SFXというものです。
サイズは幅112㎜、高さ200mm、奥行き317mmしかなく、デスクの上に置いても威圧感や圧迫感は全く感じません。
シンプルなデザインと仕上げの良さのおかげで高性能なPCにありがちな厳(いか)つさがありません。
また、中に収めるパーツをちゃんと選べば(あるいは適切な設定をすれば)ビカビカのLEDがうるさいこともありません。
(高性能ラップトップと比べれば)価格も安い
そして、このPCを組むのに必要なパーツの代金は、高性能なラップトップの価格と比べると安いです。
この記事を書いている時点でのAmazonでの販売価格の合計は22万6,000円ほどです。(もう真っ当な価格で買えないパーツもあるので、それらは代替品で計算しています)
実際に使うには、このほかにキーボード、マウス、モニター、CPUクーラー、OSが必要ですが、それらを合わせても30万円以内で一式揃えることができるでしょう。
また、こうした周辺機器等はPCのライフサイクルで何世代にもわたって使い続けることができるので、ラップトップに内蔵されるものと同等にコスト計算するのは適当ではないとも感じます。
ところで、30万円クラスのラップトップというと、MacBook Proで言えば16インチの店頭販売モデルの高いほうに相当します。
言うまでもなくスペックでは上で紹介したデスクトップの圧勝です。(ストレージの速さだけはMacBookに軍配が上がるかもしれませんが…)
持ち歩きのことを考えなくていい時代のPC
デスクトップPCというと、デスクの足元に居座って掃除の邪魔になる巨大な鉄箱というイメージがありましたが、今回紹介したような構成なら、デスクに乗せても邪魔にならず、それどころかちょっと洒落たガジェットとして見せびらかしたくなるようなものを作ることができます。
それでいて価格は、価格性能比を考慮すれば高性能ラップトップと比べて格安です。
オフィスに出社しない、出社してもオフィスを出ない、出たとしても社外の飲食店を利用しないという昨今の状況で、あえてラップトップPCを選ぶ理由は、屋内で場所を取らずインテリアとして見苦しくないということだと思いますが、デスクトップでもそれらの条件を満たすものを作ることは可能で、しかも安いことがわかりました。
基本性能が優秀ならあとは周辺機器次第でさまざまに応用できるのがデスクトップPCの魅力です。これまで考えもしなかったようなことを始めるチャンスになるかもしれません。
以上、新型コロナウイルスのワクチンが広く出回り、気兼ねなく外出・外食できるようになるまでの当分のあいだ、デスクトップPCがリーズナブルな選択になるのでは?という話でした。
自分で組むのが面倒ならBTOという手もあります。