シアトルで開催されているMicrosoftの開発者向けイベント「Build 2017」で、ARMプロセッサー上で動作するWindows 10に関するセッションが行われました。
全編の動画が公開されていて、ARM環境でWindows 10がサクサク動いているのが確認できます。
Windows 10 on ARMの動画
ARM上でWindows 10が動作している様子がこちらです。
Windows 10 on ARMの売りは、LTEネットワークにつながって、バッテリーが長持ちする、「anywhere, anytime」なPCだということだそうです。
USBデバイスの多くは、OSに内蔵されたインボックスドライバーで動作するので、ただ接続するだけで利用できます。(3分53秒付近)
5分34秒あたりから、x86アプリである「7-Zip」をインストールし、起動する様子が紹介されています。
説明しているハリさんは、この7-Zipはダウンロードしてきたまんま一切手を加えていないことを強調されています。
10分34秒付近からは、WindowsストアからインストールしたUWPアプリ「iHeartRadio」のデモをしていますが、それがARMプロセッサー向けのネイティブアプリであると説明されています。
つまり、Windows 10 on ARMでは、x86向けのアプリは無加工のままエミュレーションで動作させることで幅広いアプリ資産を利用でき、ARM向けのアプリはARMアプリとしてネイティブ動作させることでパフォーマンスを損なわないということです。
この動画ではx86アプリのエミュレーション動作のパフォーマンスがよくわかりませんが、それなりに高速に動作するのなら、Windows 10 on ARMはけっこう使えるOSになると期待できます。