20万円出すならMacBook ProかSurface ProかそれともSurface Laptopか?

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Surface Laptop - 1 Apple
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Surface LaptopとSurface Proが発表され、Surface Proはすでに予約受付が始まっています。

これらの機種の中庸のモデルを必須オプション(ペンとSurface Proはタイプカバー)とセットで買うと、17万~20万円くらいになるのですが、それだけ出せば他にも魅力的な選択肢があります。

どれを買うのがいいかを考えます。


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Surface Laptop / Surface Proのライバルたち

検討するにあたり、基準とするSurfaceのスペックは Core i5 / 8GB RAM / 256GB SSD とします。

ラインアップの中でほぼ真ん中に位置していて事務作業には不足のないスペックでおそらく最も売れ筋になるモデルですし、私も自分で買うならこれを選びます。
価格は上に書いたとおりオプション込みで17万~20万円程度になります。(マイクロソフトストア価格)

価格コムで他社のいろんな機種の値札を見てみると、MacBook Proの13インチモデル(8GB RAM / 256GB SSD)が17万円台、MacBook Proの15インチモデル(16GB / 256GB)が21万円ほどとなっていて、価格的にはSurfaceと同じくらいになります。

これらの機種はすでに中古品も出回っているので、それらの中から程度の良いものを選んで、もう少し安く手に入れることもできます。(それぞれ約15万円と約20万円で手に入るようです)

まとめるとこんな感じになります。これは悩ましい。

モデル 価格
Surface Pro (Core i5/8GB/256GB) 19万2,240円
Surface Laptop(Core i5/8GB/256GB) 17万1,288円(マイクロソフトストア)
MacBook Pro 13インチ(Core i5/8GB/256GB) 約17万6,000円(価格コム)/
約15万円(中古)
MacBook Pro 15インチ(Core i7/16GB/256GB) 約21万3,000円(価格コム)/
約20万円(中古)


選択のポイント

持ち歩くかどうか

デバイスを外に持ち出すかどうかは重要なポイントです。
持ち出して使うデバイスは、重いと辛いし、大きいと鞄からの出し入れも一苦労です。

重さへの耐性は個人差があるでしょうが、私はだいたい1.2kgあたりにラインがあると感じています。

Surface Pro一式(本体+タイプカバー+ペン)が1,116g(1.116kg)、Surface Laptop一式(本体+ペン)は1,272g(1.272kg)です。

対するMacBook Pro勢は、13インチが1.37kg、15インチが1.83kgです。

外へ持ち歩くことを考えれば、Surface Proは合格、Surface Laptopがギリギリセーフ、MacBook Pro 13インチはちょっと厳しくて、15インチはかなり辛いということになりそうです。

ペン入力を使うかどうか

私はこれまでにSurfaceシリーズやiPad Proを使ってきた経験から、ペン入力は意識して使わないと次第に使わなくなることを知っています。

基本は普通のラップトップとして使うつもりで、「ペンもあったら便利かも」という程度の考えでSurfaceを選ぶと、そのうち飽きてペンを使わなくなる恐れ大です。

ペン入力のメリットはだいたい次のようにまとめられると思います。

  • 絵を描くなら必須、図を描くのにもまあまあ便利
    お絵描き目当てならペン入力ができる機種しか選ばないでしょう。
    資料に載せる簡単な図を描くのにも使えます。ただし、ブロックチャートやフローチャートなどの単純な図形の組み合わせなら、マウスを使った方が描きやすいこともあります。

  • 既存のドキュメントにメモを追記したり、校正するときに便利
    すでに完成しているドキュメントに短いメモを書き込む場合、ペンはものすごく便利です。会議や講義の資料に会議中・講義中にメモを取るような使い方です。
    また、他の人が作っている未完成の資料にコメントを書き込んで、自分では資料の修正作業を行わないようなときにもペンは便利です。

  • ペン入力に特化したアプリがある
    ペン入力を前提としたアプリというのがあります。
    以前紹介したこともあるWindows/iOS用の「Nebo」というアプリは、文字や図形の入力はすべてペンで行うように作られています。
    手書きノートをテキスト化・図形化できるので、作ったデータをかんたんに再利用できます。手書き認識の精度が驚くほど高くて、「ペン入力すげえ」と思わされること間違いなしです。

絵や図を描いたり、ペン入力特化のアプリを使う場合は、Surface Laptopのように画面をデスクに平らに置けないものだと不満が出てくると思います。これらの用途にはSurface Proが良いでしょう。

高いパフォーマンスを求めるか

上に挙げた候補の中では、MacBook Proの15インチモデルが圧倒的に高性能です。

プロセッサー GeekBenchスコア(シングルコア) GeekBenchスコア(マルチコア)
Core i5-7300U(Surface) 約4,000 約8,000
Core i5-6267U(MacBook Pro 13) 約3,900 約8,000
Core i7-6700HQ(MacBook Pro 15) 約4,200 約14,000

動画編集や大量のフォトレタッチを頻繁に行う場合には、持ち運びのしやすさを犠牲にしてMacBook Pro 15インチモデルを選ぶのが、いちばん幸せになれる道でしょう。長い期間、ほとんど不満を感じずに使い続けられるはずです。

私はMid 2014の安い方のモデルを2年ほど使っていましたが、日常的な作業から遊びでやる動画編集に至るまで、あらゆる処理が超高速で行われて、全く何の不満もなく使えていました。

20万円級の出費をするなら、このクラスに手が届くことも頭に入れておくと良いと思います。


Surface Laptopの注意事項

以上のようなことを踏まえて、それでもやっぱりSurface Laptopが欲しいとなった場合に注意すべきことがあります。

それは、日本で販売されるSurface LaptopにOfficeソフトウェアが同梱されるのか、される場合はどういう形態になるのかがわからないことです。

たとえば、以下のページの比較表には「特別オファー:一年間のOffice 365 Personal 使用」とありますが、日本ではOffice 365 Personalというサービスは提供されていないはずです。

Microsoft 「Surface デバイスの比較」
https://www.microsoft.com/ja-jp/surface/devices/compare-devices

それに、たった1年間で使えなくなってしまうのも困ります。

また、別のあるサイトでは「Microsoft Office Home & Business Premium プラス Office 365 サービス」が付属と書かれています。Surface Laptopに標準で搭載されるWindows 10 Sでは、現在デスクトップアプリとしてのみ配布されているOfficeの各アプリをインストールできません。この問題を解消するために、今後WindowsストアからOfficeアプリが配布されるようになるそうですが、これが「Microsoft Office Home & Business Premium プラス Office 365 サービス」のライセンスでカバーされるのかはよくわかりません。

このあたりはSurface Laptopの発売が近づいたら明らかになっていくのでしょうが、従来のSurfaceシリーズとOfficeの扱いが変わる可能性があるので、よく注意する必要があります。


実機を見て決めたい

さて、私は新Surfaceシリーズを買うか買うまいか決めかねてこんな記事を書いているわけですが、最終的には新Surfaceの実機を見て決めたいと思います。Computex 2017のMicrosoftブースにきっと展示されるはず。(と思っていましたが展示されませんでしたので、現在展示中という都内の家電量販店へ見に行きます)

冷静に考えると、自宅にはまずまず満足できるWindowsデスクトップがあるし、持ち歩き用には12インチMacBookがあるし、タブレットとペン入力用途にはiPad Proがあるので、そのどれを置き換えるのかを決めれば自ずと買うべきものが決まるはずです。

今のところは、15インチMacBook Proに少し傾いていますが、Surfaceを見たら気が変わる可能性大です。

というわけで、20万円あったらMacBook ProとSurface ProとSurface Laptopのどれを買うべきかという話でした。こうして悩んでる時間がいちばん楽しいです。

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