ドコモ、au、ソフトバンクでiPhone 6s / iPhone 6s Plusをお使いの方は、いま格安SIMサービスに乗り換えるととてもお得なことをご存知でしょうか。
乗り換えのメリット・デメリット、費用や手順についてまとめます。
3大キャリアのiPhone 6s / 6s Plusが格安SIMサービスに向いている理由
このページをご覧の方はどこかで「格安SIM」とか「SIMロック解除」という言葉を聞いたことがあるでしょう。
ドコモ、au、ソフトバンクと比べて月々の料金が3,000円~5,000円近くも安くなる「格安SIM」のサービスと、それを利用するために必要な「SIMロック解除」という手続きのことです。
それがiPhone 6sと何の関係があるのかというと、3つのキャリアで販売されたスマホのうち、「SIMロック解除」できるものが2015年春以降に発売された機種に限られているからです。
iPhone 6s / 6s Plusの発売は2015年9月25日。つまり「SIMロック解除」が可能な機種です。
そして、iPhoneシリーズは他の機種と比べて対応周波数の種類が多いため、異なるキャリアの回線でも問題なく使えるのです。
さらに、iPhone 6s / 6s Plusをお使いの方の多くは、そろそろ機種代金の分割払いが終わっているのではないでしょうか。
分割払い期間が終わったあとは、機種代金分の割り引きもなくなってしまうので、料金の高いキャリアに居続ける理由はありません。
だから、iPhone 6s / 6s Plusと格安SIMは相性が良いのです。
3大キャリアから格安SIMに乗り換えるメリット
格安SIMに乗り換えるメリットはいくつかありますが、主なものは次の2点です。
月々の料金が安くなる
「格安」というくらいですから、月々の料金は3大キャリアよりもずっと安く、多くの場合は1か月あたり3,000円から5,000円の節約が可能です。
高速データ通信の利用量を節約できる
スマホの月額料金は高速データ通信の容量と関連づいています。
毎月使える高速データ通信の容量が大きなプランほど料金が高くなるという仕組みです。
格安SIMサービスの多くでは、データ通信のモードを「高速」と「低速」でいつでも切り替えられる仕組みがあります。
この機能を使って、高速通信が不要なときには「低速」モードを選ぶことで、容量の小さなプランでも不満なく使うことができ、結果として月額料金をさらに安くすることができるのです。
格安SIMに乗り換えるデメリット
格安SIMに乗り換えるデメリットもあります。主なものは次のようなことです。
回線の品質が3大キャリアよりも劣る?
格安SIMも使っている回線は3大キャリアと全く同じものです。
だから、通話や通信のエリアは3大キャリアのものと全く同じです。
しかし、業者によっては朝夕のラッシュ時やお昼時の通信がとても遅いという問題があるようです。
だから、どの格安SIM業者を選ぶかというのはとても大切。
私が使っているUQモバイルは、各種調査でも時間帯によらず3大キャリアに負けない通信品質が確認されていて、実際に使った印象でも全く不満はありません。
料金プランの選択肢が少なめ?
格安SIMサービスの料金プランはたしかに3大キャリアの料金プランよりも選択肢が少ないです。
しかし、それは悪いことでしょうか?
3大キャリアの料金プランは、どこかが新しいプランを出すと他の2社がそれに追随するということを繰り返すうちに、あまりにも複雑怪奇なものになってしまいました。
その結果、ショップの店員さんに勧められるまま契約して、なんだかもやもやしてしまうことになります。
格安SIMサービスの料金プランは、ほとんどの場合、簡単明瞭。
料金は月々の通信容量によってのみ決まります。
こちらはUQモバイルの料金表ですが…
…UQモバイルの場合は、無料通話が毎月通算の時間で決まる「ぴったりプラン」か、5分以内の国内通話が何度でも無料になる「おしゃべりプラン」かを選び、あとは高速通信の容量を「S」「M」「L」の3種類から選ぶだけで、料金が決まります。
これでも格安SIMの中ではややこしい方です。
料金プランの選択肢が少ないことは、シンプルでわかりやすいことの裏返しでもあるということです。
格安SIMサービスに乗り換えるための費用
3大キャリアから格安SIMサービスの乗り換える際には、通常次の費用が掛かります。
- MNP転出手数料
現在利用中の電話番号を格安SIMサービスにも引き継ぐために必要な費用です。
ドコモなら2,000円+税、au/ソフトバンクは3,000円+税です。 -
契約事務手数料
格安SIMサービスを契約するときの事務手数料です。
ほとんどの業者では3,000円+税です。 -
SIMカード発行手数料
一部の格安SIMサービスでは、契約時にSIM発行手数料として400円程度の費用が掛かります。
なお、今回テーマにしているiPhone 6s / 6s Plusのユーザーさんの場合はあまり関係ないかもしれませんが、次の費用が発生する場合もあるので、いちおう留意してください。
- 端末代金の残額の一括返済
スマホの端末を分割払いで購入し、その支払いが終わっていない場合は、解約時のその残額を一括返済する必要があります。 -
違約金・契約解除金等
2年契約の途中で(=解約月以外に)解約する場合、違約金や契約解除金と呼ばれるものを支払う必要があります。
金額は9,500円+税が一般的です。
端末代金や違約金の支払いが必要かどうかは、現在契約中のキャリアに問い合わせるとわかります。
問い合わせ窓口は次のとおりです。
NTTドコモ:ドコモ携帯電話から局番なしの「151」(無料)
au:au携帯電話から局番なしの「157」(無料)
ソフトバンク:ソフトバンク携帯電話から局番なしの「157」(無料)
格安SIMサービスに乗り換える手順
費用のことがわかったら、いよいよ格安SIMサービスに乗り換える手順についてです。
手順はざっと次のようなものです。
- iPhone 6s / 6s PlusのSIMロックを解除する
- MNP予約番号を発行してもらう
- 格安SIMサービスに申し込む
- 格安SIMサービスを開通させる(同時に、従来の契約が自動的に解除される)
iPhone 6s / 6s PlusのSIMロックを解除する
まず、現在契約中のキャリア(=iPhoneを購入したキャリア)でiPhoneのSIMロックを解除してもらいましょう。
ドコモ、au、ソフトバンクでご自分で購入した端末ならば、それぞれのウェブサイトから無料でSIMロックを解除できます。
電話窓口やそれぞれのキャリアのお店で手続きすることもできますが、その場合は料金が掛かります。
SIMロックを解除できる機種や料金の詳細は下記のリンク先でご確認ください。
リンク:NTTドコモ「SIMロック解除の手続き」
リンク:au「SIMロック解除のお手続き」
リンク:ソフトバンク「ソフトバンクの携帯電話を他社で利用する / SIMロック解除」
MNP予約番号を発行してもらう
続いて、現在契約中のキャリアでMNP予約番号を発行してもらいます。
以下の連絡先へ電話をかけて、「MNP予約番号を発行してください」と言えば発行してもらえます。
NTTドコモ:ドコモ携帯電話から局番なしの「151」(無料)
au:au携帯電話から局番なしの「157」(無料)
ソフトバンク:ソフトバンク携帯電話から局番なしの「157」(無料)
だいたいは引き止めに合いますが、月々の節約が掛かっていますので、振り切ってください。
格安SIMサービスに申し込む
MNP予約番号が手に入ったら、目当ての格安SIMサービスに申し込みます。
おすすめはUQモバイルかmineoですが、もちろんそれ以外でも結構です。
リンク:UQモバイル
リンク:mineo
リンク:BIGLOBEモバイル
リンク:格安スマホは楽天モバイル
リンク:U-mobile
申し込みの手順はそれぞれのリンク先でわかりやすく解説されています。
申し込みの途中(または、申し込み後)に本人確認書類の提出(画像のアップロード)を求められます。あらかじめスマホで写真を撮っておくと作業が捗ります。
格安SIMサービスを開通させる(同時に、従来の契約が自動的に解除される)
申し込みを済ませると、早ければ翌日、遅いところでも3~4日後にはSIMカードが届きます。
格安SIMサービスの開通は、SIMカードが到着してから2日程度で自動的に行われる場合と、利用者が手続きをして行う場合があります。(後者の場合も1週間程度放っておくと自動的に切り替わります)
どちらの場合も、SIMカードに同梱されている書面に詳しい手順(あるいは、待っていると開通すること)が書かれていますので、それに従って操作すればOKです。
乗り換えは早い方がお得
格安SIMサービスは、始まった当初はたくさんのサービスが乱立していましたが、次第に淘汰が進んで、現在では有望なサービスだけに絞られてきました。
ただ安さだけを追求したサービスばかりでなく、価格と品質のバランスを取ったちょうどいいサービスも登場していますので、予算と用途に合わせて適切なものを選ぶことができるようになりました。
2年ごとに最新モデルのスマホを乗り継ぐのなら、ドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアにも大きなメリットがありますが、そうでなければ格安SIMに乗り換えることで毎月の出費を大幅に減らせます。
毎月の料金が違うので、早めに乗り換えた方がよりお得になることは言うまでもありません。
「格安SIMってどうだろう」と思われている方は、この機会に検討されてみることを強くおすすめします。
UQモバイルやmineoのキャンペーン情報はこちらの記事から。