年明け早々にCES 2018で発表された新しいXPS 13。先日国内の発表会が行われたので見に行ってきました。
かなり良いです。
新XPS 13の魅力
新しいXPS 13はDELLのオンラインストアですでに発売中です。
特長は次のとおりです。
第8世代 Intel Core i5 / Core i7を採用
CPUには最新の第8世代 Intel Core i5 または Core i7が採用されています。いずれも4コア。
ハイパースレッディングにも対応しているので、同時に8つのスレッドを動かすことが可能で、マルチスレッドに対応したアプリでは操作性が目に見えてよくなるはずです。
4K Ultra HD解像度のディスプレイが登場
従来のXPS 13はディスプレイの解像度が最大でQHD+(3200 x 1800)止まりでしたが、新しいモデルでは4K(3840 x 2160)が採用されました。ピクセル数にすると、250万ピクセル、44%も増えたことになります。
13.3インチで4KというのはPCとしてはオーバースペックと言えるかもしれませんが、YouTubeやNetflixなどの動画配信サービスで4K解像度の動画を楽しむ機会も増えていますし、QHD+と比べてキリが良い解像度なので、歓迎すべきスペックアップです。
従来よりもさらに小さくなった「世界最小の13インチラップトップ」
XPS 13といえば、ディスプレイのベゼルが極端に狭い、フレームレス・ディスプレイが売り物ですが、今回のモデルではさらにベゼル幅を圧縮して、従来機種より23%も狭い、幅4mmになりました。
ディスプレイを開け閉めするときに、どこに指を掛けようか困るレベルです。
バッテリーライフは最大19時間46分!
新しいXPS 13シリーズの中で、もっともバッテリーが長持ちするモデルのバッテリーライフは、なんと19時間46分だそうです。
これは、Full HDディスプレイ(1920 x 1080ピクセル)モデルでの値で、4Kモデルでは11時間になるそうですが、それでもなかなかの長さです。
実際に使用する場面でも、1日の作業時間をほぼまるごと賄えるレベルではないでしょうか。
白を基調にした新色追加
DELLといえばなんとなくビジネス向けの黒やシルバーのイメージがあります。
今回のXPS 13にも、そうした「DELLっぽい」カラーはちゃんと用意されていますが、同時に女性でも抵抗感なく持ち歩けるやさしい色合いも追加されています。
外装はローズゴールド、キーボード面やディスプレイのベゼルはホワイトになっています。
会場には外装シルバー/内装ブラックのモデルと、このローズゴールド/ホワイトモデルの両方が展示されていましたが、個人的には後者の方に魅力を感じました。
キーボード面には、シルバー/ブラックモデルのカーボンファイバーに代えて、白いグラスファイバーを編み込んだ素材が使われていて、さらにコーティングを施すことで、さらさらした触り心地とともに防汚性も高められています。汚れたときもさっと拭き取れるそうです。
パームレストはカーボンファイバーのものよりも手のひらを滑らせやすいので、特にPCに不慣れな方はこちらの方が使いやすいのではないかと思います。
映像をもっと楽しめる「DELL CINEMA」
今回のXPS 13では、DELL CINEMAと銘打って、動画を楽しむ機能が強化されています。
まず、ディスプレイがHDR(ハイダイナミックレンジ)に対応して、より鮮明な色彩を表現できるようになった「CinemaColor」。NetflixのHDRコンテンツにも対応しています。
次に、DELL独自の「WAVES MaxxAudio Pro」プロセッサーを採用したオーディオシステム「CinemaSound」。
そして、高ビットレートのストリーミングをスムースに再生するために、DELLのゲーミングPC「Alienware」シリーズにも採用されている、「Killer Wireless」のネットワークアダプターを搭載しています。
これら3つの取り組みによって、鮮やかな映像を、迫力ある美しい音で、スムースに楽しめるということですね。
Windows Helloの顔認証対応カメラを搭載
新しいXPS 13のインカメラには、Windows Helloに準拠する顔認証のための赤外線カメラが付いています。
Windows Helloはディスプレイを開くやいなや自動的に顔認証でロックを解除してくれるので、細切れの時間で作業するときなどに、いちいちパスワードやPINコードをタイプする必要がなくて、とても快適です。
XPS 13のような、どこにでも持ち歩いて使うタイプのPCでは、これがあるとないとでは大違いです。
外出先などの人目に触れやすい場所で、パスワードやPINコードをタイプする必要がなくなるので、セキュリティ面でも安心です。
XPS 13(2018)の主な仕様
新しいXPS 13の主な仕様は次のとおりです。
項目 | 内容 |
---|---|
OS | Windows 10 64bit(Home / Pro) |
CPU | 第8世代 Intel Core i5-8250U / i7-8550U |
GPU | Intel UHD Graphics 620 |
RAM | 8GB / 16GB LPDDR3 |
ストレージ | 256GB / 512GB / 1TB PCIe NVMe SSD |
ディスプレイ | 13.3インチ、FHD(1920 x 1080) / 4K(3840 x 2160) |
カメラ | HD(720p対応)カメラ、Windows Hello準拠赤外線カメラ |
インターフェース | Thunderbolt 3 x 2、USB Type-C x 1、microSD x 1、3.5mmヘッドセット x 1 |
バッテリー | 52Wh(FHDモデル:19時間46分、4Kモデル:11時間) |
サイズ・重量 | 302 x 199 x 7.8〜11.6mm、約1.21kg |
その他 | 4Kモデルはタッチ操作対応 |
RAMにはLPDDR3、ストレージにはPCIe接続のNVMe SSDが採用されていて、現在のプレミアム・ラップトップとしては標準的な仕様と言えると思います。
GPUはCPUの内蔵グラフィックス機能ですが、3Dゲームなどをしなければ特に問題にならないくらいの性能はあります。
どうしてもゲームをやりたい場合は、Thunderbolt 3経由でeGPU(外付けGPUボックス)をつなげば対応できるはずです。
DELLのサイトでは、Core i5を選ぶとRAM 8GB/SSD 256GBの組み合わせしか選べないようなので、RAMやSSDの容量を多くしたい場合はCore i7一択になります。
価格はクーポンなどで変動するのでDELLのサイト(DELL 個人TOP)で確認していただくしかありませんが、この仕様のプレミアム・ラップトップとしては比較的お求め安い価格になっていると思います。
13インチが欲しいならMacBook ProよりもXPS 13
以上、発表されたばかりのXPS 13についてでした。
13インチクラスにはMacBook Proという強力な製品がありますが、現時点で純粋にスペックだけで比較するなら、Windowsサイドから選んでおくのが無難なように思います。
というのは、最新のMacBook Proでは、CPUに第7世代 Intel Coreシリーズが採用されていて、13インチモデルではどう頑張ってもデュアルコアのモデルしか選べないからです。
コア数が2倍になったからといってあらゆる処理が2倍快適になるわけではありませんが、クリエイティブ系のアプリを中心にマルチコア対応が進んでいて、現時点でもそうした用途ではコア数の恩恵に与れます。
また、今後もアプリのマルチコア対応は進んでいくはずなので、数年間同じPCを使っていくつもりなら、コア数にも注意を払っておくのが良いでしょう。
と、主にスペックの話ばかり書きましたが、XPS 13シリーズの魅力はデザインとビルドの良さにもあります。DELLのPCは、なかなか実物を目にできる機会がないのがつらいところですが、XPS 13の外観と作りを不満に思う方は、おそらくあまりいないんじゃないかと思います。
というわけで、XPS 13の2018年モデルの紹介でした。
DELLのPCは納期に2〜3週間ほどかかる場合があるので、4月からの新生活に間に合わせるためには、少し早めに発注する必要があります。ご注意ください。
新しいXPS 13の詳しい情報や価格はDELL公式サイトで。
リンク:New XPS13_9370(2018/1/26発売)