新しいiPhone SEの予約は本日4月17日の午後9時から始まります。(Appleストアの場合。キャリアでは4月20日から)
個人的には買う気満々になっているのですが、問題はストレージ容量をどうするかです。
最も安価な64GBで足りるのか?それとも容量を増やすべきか?ちゃんと根拠を持って決めようという話です。
iPhone SE 64GBモデルは2万9,800円から買える
iPhone SEのラインナップはストレージ容量の違いにより3モデル。
64GBが4万4,800円、128GBが4万9,800円、そして、256GBが6万800円です。(いずれも税別)
そして、Appleストアから購入する場合、すでにお使いのiPhoneを下取りしてくれる「Apple Trade In」という仕組みを使うと、たとえばiPhone 8を下取りに出せば最安2万9,800円からiPhone SE 64GBモデルを手に入れることができます。
下取り価格はモデルにより異なり、iPhone XS Maxなら最大4万円 、iPhone SE(初代)なら最大2,000円と幅があります。
iPhone SE(2020)はカメラやディスプレイの仕様を絞っているとはいえ、最新世代のプロセッサーを搭載しているため長期間利用できることが見込まれるわりには、かなり安く手に入れられることがわかりますね。
ハイエンドのiPhoneを横目に「4K60pの動画なんか容量食うから撮らないし」「カメラのレンズは普通のがついてればいいし」と思っているであろう多くのユーザーにしてみれば、待ちに待った低価格モデルです。
iPhone SEの容量はどれがいいか?
さて、今回の主題はiPhone SEはどの容量のモデルを買うのがいいかです。
既存のデータの容量や使い方によって適したモデルが異なるのは当たり前で、それに個別にこたえることはできないので、ここでは私の場合を例に考えてみたいと思います。
ほかのケースでも同じように考えれば大体の目安はわかるはずです。
現在の使用状況
私が現在使っているのはiPhone XRの64GBモデルです。iCloudの200GBプラン(月額400円)と組み合わせて使っています。
(iCloudの料金はApple IDの残高から支払うことができるので、App StoreやiTunesカードの割引販売を利用してチャージしておくと、10%くらい安く使えます)
ストレージの利用状況は、iPhone本体の空き容量が28.9GB(35.1GB使用済み)、iCloudの空き容量が72GB(128GB使用済み)です。
iPhone本体の使用済みストレージのうち、およそ60%はアプリとそのデータで、写真は10%もありません。
これはおそらく、iOSの「iPhoneのストレージを最適化」機能を使って、容量の大きなオリジナルの写真・画像はiCloudに置き、iPhone本体にはサイズの小さなコピーだけ保管しているためだと思われます。
このため、iCloudの使用済みストレージのほうは、大半が写真と動画に占められています。ちなみに、写真は4,225枚、動画は1,113本あるようです。
まとめると、ぜんぶで264GBのストレージがあり、そのうちおよそ163GBが使用済みで、101GBが空いている。
全体でみるとデータの大半は写真と動画だが、iPhone本体では写真・動画は1割にも満たない、ということですね。
今後2年でどれくらい増えるのか?
iPhone本体に保存されているデータの大半を占めるのはアプリ本体とそのデータです。
その中身を見てみると、ノートアプリや音楽配信アプリがそれぞれせいぜい1.5GBほどを使っている程度です。数100MB程度を使っているアプリがたくさんありますが、これらはほとんどアプリ本体のサイズだと思われます。
データを抱えていると思われるアプリのうち、ノートアプリはテキスト情報が主体なので、今後容量が爆発的に増えるとは思えません。
また、SpotifyやYouTubeなど配信系のアプリは、ユーザーが能動的にダウンロードしたものを除けば、古いデータは適宜廃棄していくはずなので、ユーザー自身が使い方を変えない限りは容量が増えていくことはないでしょう。
そう考えると、これまでどおりiCloudに写真のオリジナルを逃がせるなら、今後iPhone本体のストレージに追加される比較的容量の大きなデータは、新たに撮影する写真の縮小コピーが大半ということになります。
現在、iPhone本体のストレージに保存された「写真」の容量は1.51GBなので、これが今後2倍になろうと3倍になろうと、iPhoneのストレージはビクともしません。
今使っているiPhone XRのデータをそのままiPhone SEにコピーしたとして、同じ64GBモデルなら空き容量はおよそ29GB。
それだけあれば、iPhone本体はまったく問題なさそうです。
iCloudの容量は大丈夫なのか?
先に書いたとおり、現在利用しているiCloud Driveは200GBプラン。使用済みの容量はおよそ128GBで、その大半が写真と動画のデータです。
この128GB部分が2倍に増えると256GB となり、より上位のプランに移行しなければなりませんが、なんとiCloudの料金プランは200GBの上が2TBとなっており、料金も400円から一気に1,300円に跳ね上がります。
この支払いは毎月のことなので、できれば現在の200GBプランのまま乗り切りたいところです。
さて、写真・動画を保存するために利用されている128GBのうち、最も古いデータは2014年に撮影したものでした。
その後、歴代のiPhoneとiPadで撮影した写真、動画、スクリーンショットはすべてここに含まれているはずです。
その間、iPhoneやiPadが新しくなるにつれ、カメラの画素数もさぞや増えているだろうと調べてみると、2014年当時使っていた(はずの)iPhone 5こそ8Mピクセルですが、その後手に入れたiPhone SE(初代)が12Mピクセル、以降、iPhone 8 PlusもiPhone XもiPhone 8もiPhone XRも、みんな12Mピクセルで、写真1枚あたりのデータ量はたいして増えていません。
動画もiPhone SE(初代)で4K30pに対応し、その後はiPhone 8 Plusでフレームレートが60fpsに増えましたが、2017年にiOSのカメラが容量効率の良いHEVC(h.265)フォーマットに対応したので、やはりデータ容量はたいして増えていません。
この傾向は今後も続くでしょう。むやみに画素数ばかり増やしても、ストレージ容量や回線容量やプロセッサーの処理能力を食うばかりであまり良いことはありません。
とすると、これまでと同じペースで撮影するかぎり、今後2年くらいでiCloudの残り容量70GBを食い尽くすことはないと期待できます。
結論 ~ 64GBで足りる
このように、私がiPhone SEに乗り換えるとしても、iCloud Driveの200GBを利用し続けるかぎり、ストレージ容量は64GBモデルで問題なさそうなことがわかりました。
もう一つ気になるのは、たとえば2年後にiPhone SEを手放すときに、64GBモデルのリセールバリューが128GBや256GBと比べて著しく劣る状況になっていないかです。
未来について確かなことは言えませんが、たとえばAppleの下取りの仕組みである「Apple Trade In」の下取り価格を参考にして想像してみることはできるでしょう。
2020年4月の時点で、2018年に発売されたiPhone 8のApple Trade Inによる下取り価格は、64GBモデルが1万5,000円、128GBなら1万5,500円、256GBでも1万6,000円となっており、ストレージ容量による価格差はほとんどありません。
新品購入時には、64GBと256GBでは1万7,000円の差があったのですが、2年後にはほぼ横並びになるということですね。
リセールバリューもとくべつ劣ることはないと期待できます。
以上を踏まえると、iPhone SE(2020)で私が選ぶべきモデルは64GBモデルということになりました。
安いモデルで済むのはとてもありがたいことです。
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