Amazonのスマートスピーカー「Echo」シリーズがアップデートされました。
発売は10月22日。現在予約受付中です。
球体デザインとツインツイーターに期待です。
Amazon Echo(第4世代)の概要
新しいEchoは初代から数えて4代目。ついに円筒形のデザインを捨てて球形の体を手に入れました。
カラーはグレーシャーホワイト、チャコール、トワイライトブルーの3種類があり、インテリアに合わせて選べるのはこれまでのEchoと同様です。
お値段は1万1,980円。
新しいEchoの新しいところ
今回のEchoの新しいところは球形のデザインばかりではありません。
スピーカーユニットの構成が変わった
まず、最も重要な変化は内部のスピーカーユニットの構成が新しいことです。
Amazonによる説明では正面やや左右向きに高音を担うツイーターが2つ、そして、斜め上向き(というかほとんど真上向き)に中低音を担うウーファーが1つ配置されているということです。
従来からEchoシリーズ(とくにEcho以上のモデル)はBGM用スピーカーとしては十分な性能を持っていましたが、スピーカーユニットの向きを変更することでBGMスピーカー的特性がさらに強化されることが期待されます。
指向性の高い高音成分は正面向きに、それ以外の成分は部屋全体に行き渡るように上向きに、それぞれのユニットが配置されているので、きっと既存のEchoより音楽を楽しむのに適していることでしょう。
これだけで旧Echoを新Echoに買い替える理由になり得ます。
マイクのミュートスイッチが付いた
Echoは「アレクサ」と呼びかけるだけでスマートスピーカー機能が起動することからわかるとおり、常に近くの音に耳を傾けています。
そうして聞き取った音声をAmazonの従業員の一部がアレクサの性能向上のために聞いているという報道(「Amazon Workers Are Listening to What You Tell Alexa(Bloomberg)」もありました。
Amazon従業員の一部が聞いているのはアレクサが起動した後の内容のみだと思われますが、それでも抵抗を感じる方もいるでしょう。
スマートスピーカーを使う以上、何らかの音声情報がベンダー側に渡ってしまうのはある程度許容しなければならないのですが、「今だけは一切聞かれたくない」ということもあるでしょう。
そんなときのために、新しいEchoにはマイクをミュートするボタンが追加されました。
このボタンでマイク機能のオン・オフを制御できるようになります。
新しいEchoに最も期待することは呼びかけへの反応改善
ところで、現行の第3世代Echoにはちょっと不満なところがありました。
それは「アレクサ」と呼びかけたときの感度です。
こちらの記事では第3世代Echoは第2世代Echo / Echo Plusと比べて呼びかけに対する反応が悪いことが紹介されています。
リンク:Amazonのスマートスピーカー第3世代「Echo」を1カ月使い込んで分かったこと(Itmedia PC USER)
自分で使った実感もだいたい同じで、「アレクサ」と呼びかけても無視される率がかなり高いように感じます。
以前使っていた第3世代Echo Dotでは「アレクサ〇〇して」のように呼びかけと指示を続けて話していたのを、第3世代Echoでは「アレクサ」と呼んだあと反応音が聞こえるのを待ってから指示内容を話すという運用になりました。(続けて話すと反応が悪いということではなく、全部話したのに最初の「アレクサ」が認識されないと空しいからです)
この部分、第4世代ではぜひ改善されていて欲しい。
スピーカー部分が良くなっているだけで買い替えることは確定しているのですが、ついでにこの部分も良くなっていたら最高です。
1万2,000円ならたぶん買って損なしAmazon Echo
Echoシリーズは第3世代のEcho Dotから使い始めましたが、アレクサのSiriとは段違いの賢さと、音楽再生時の意外な高音質にびっくりさせられました。
今回の第4世代ではデザインを一新し、音質の改善とともに、マイクミュートボタンまで備えて、価格は据え置きのまま着実に進化していることがわかります。
第3世代で「アレクサ」への反応が悪かったことは、前掲の記事以外でも指摘されていることなので、何らかの改善がされることに期待したいと思いますし、少なくとも今より悪くなることはないと信じます。
というわけで、第4世代 Amazon Echoが楽しみな話でした。