Lenovo ThinkPadの新モデル「ThinkaPad X1 Nano」が発表されました。
国内での発売日や価格は現時点では不明ですが、必ずやって来るはずです。
期待して待ちましょう。
Lenovo ThinkPad X1 Nanoがとても良さそう
ThinkPad X1 NanoはおなじみThinkPadシリーズの新モデルで、13インチの十分なディスプレイサイズを持ちながら、ThinkPad史上最軽量の907グラムを実現しています。
主な仕様は次のとおりです。
項目 | 内容 |
---|---|
OS | Windows 10(Home/Pro) or Linux |
CPU | 第11世代 Intel Core i7 |
GPU | Intel Iris Xe Graphics |
RAM | 最大16GB(LPDDR4x) |
ストレージ | 最大1TB(PCIe SSD) |
ディスプレイ | 13インチ、2160 x 1350ピクセル (タッチ対応モデルと非対応モデルあり) |
カメラ | HD対応Webカメラ(IR、ThinkShutter対応) |
インターフェース | Thunderbolt 4(Type-C) x 2、3.5mmオーディオ |
ワイヤレス | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0、LTE(4G/5G) |
バッテリー | 48Wh、最大17.3時間 |
サイズ・重さ | 292.8 x 207.7 x 13.87mm、907グラム |
その他 | キーボードはバックライト付き |
CPUに最新世代のCore i7。型番は現時点では不明です。
GPUはCPUに内蔵されたIntel Iris Xeグラフィックスです。
Intelによると、Iris Xeは最大Full HD / 60FPSでのゲーミングが可能で、最大8K または 4K HDR x 4画面の映像再生ができ、4Kの映像を素早くエクスポートできるエンコーディングパフォーマンスを持つとされています。
RAMは最大16GB、ストレージは最大1TBのSSDと、現在のポータブルラップトップとしては標準的な仕様になっています。
ディスプレイサイズは13インチですが、解像度がFull HDを超える高解像度モデル一択になっていて、頑なに解像度の低いモデルをラインナップし続けてきたLenovoらしからぬナイスな仕様になっています。
カメラはHD(ということは720p)のWebカメラで、IR対応なのでおそらくWindows Helloの顔認証にも対応するでしょう。「ThinkShutter」は不要なときにカメラを覆う目隠しのことです。
インターフェースにはいち早くThunderbolt 4に対応しています。ポートの形状はUSB Type-C型です。
ワイヤレス通信はWi-Fi 6とBluetooth 5.0はもちろん、5GまでのLTE通信にも対応しています。
バッテリーはTiger Lakeの低消費電力性を活かして公称17.3時間。実運用では半分になったとしても8時間オーバーが期待できます。
そして重さはわずか907グラムしかありません。
iPad Pro 11インチとSmart Keyboard Folioの組み合わせが764グラム、キーボードをMagic Keyboardにすると1,064グラムなので、それらと比較するとラップトップPCとしてはべらぼうに軽いことがわかります。
リンク:ThinkPad(レノボ)
Core i7、Iris Xe搭載、Thunderbolt対応でこれ一台で幅広い作業に対応できそう
上記のとおりX1 NanoのプロセッサーはTiger LakeのCore i7です。
詳しい型番は現時点では不明ですが、すでに発表されているTiger Lakeの仕様から、仮により消費電力の小さいUP4パッケージだったとしても、4コア/8スレッド、ターボブーストクロックの最大値は4GHz以上であることがわかります。
リンク:Intel、Tiger Lakeこと第11世代Coreを正式発表、最上位のCore i7-1185G7はRyzen 7 4800Uを圧倒(ASCII.jp x 自作PC)
さらに、Intel Iris Xeのグラフィックス性能は従来比で2倍。ゲームや動画再生だけでなく、Intel QSVを活用した動画書き出し性能の向上により、クリエイティブワークの効率化も期待できます。
さらに、Thunderboltインターフェースを搭載しているので、よりヘビーな処理にはeGPUを活用することもできます。
外出時はX1 Nano単体で持ち歩き用途として十分な性能があり、自宅やオフィスでは上記のようなGPUボックスを介して大画面・高性能・高機能なPCとして活用できます。
X1 Nanoの弱点と言えそうなのはUSBポート(兼Thunderboltポート)が2ポートしかないことですが、USBハブ機能と有線LANポートを内蔵したGPUボックスと組み合わせることで、この問題はほぼ解消できそうです。
米国での価格はたったの1,599ドル
X1 Nanoの日本での発売は未定ですが、これまでの例からまず間違いなく日本でも投入されるはずです。
アメリカでの価格は1,599ドル。上記の仕様表のとおりRAM容量、ストレージ容量、タッチ操作の対応・非対応でバリエーションがありますが、少なくともプロセッサーがCore i7であることは確定していますし、ディスプレイ解像度もFull HD越えと決まっています。
国内価格を多少高めに見積もっても、おそらく税別20万円以内。RAM容量を最大の16GBまで増強しても20万円台前半で済むはずです。
Windows派の方で、さまざまな用途にちゃんと「使える」ラップトップを求めているなら、ThinkPad X1 Nanoは見逃せない一台だと思います。
正座して国内発表を待ちましょう。
リンク:ThinkPad(レノボ)