Lenovoから唐突にSurface Pro 4対抗の2-in-1デバイスが発表されました。
仕様的にはMicrosoft Surface Pro 4のCore m3モデルと競合することになりそうなこの機種についてまとめます。
Lenovo ideapad MIIX 700はキックスタンド付きのタブレット/ラップトップ 2-in-1
唐突に発表されたLenovo ideapad MIIX 700はキーボードカバー(「フォリオキーボード」)を取り付ければラップトップとして、外せばタブレットとして使える、2-in-1タイプのWindows PCです。
Surfaceシリーズと同様に本体の背面にキックスタンドを内蔵しており、本体だけで自立できるようになっています。
キックスタンドの角度はSurface Proシリーズと同様に無段階で調整できます。
プロセッサーとして、第6世代Intel Coreプロセッサー(Skylake)のCore m5-6Y54 または Core m3-6Y30を採用しています。
(Core m5-6Y54はLenovo直販モデルのみ)
ディスプレイは12インチ 2160 x 1440ピクセルの10点タッチ対応IPS液晶ディスプレイです。
アメリカのLenovo公式サイトの情報では、オプションのペン(Active Pen)を使ったペン入力にも対応しているとされていますが、日本の公式サイトや各メディアではペン入力について触れられていません。
フォリオキーボードは本体に同梱されます。
この記事の写真を含め、各メディアで公開されている写真ではどれも英語配列になっていますが、日本で発売されるものはちゃんと日本語配列になります。
Surface Pro 4との比較
上に挙げた仕様を見てわかるとおり、ideapad MIIX 700は完全にSurface Proシリーズを意識した製品となっています。
同じCore m3プロセッサーを採用するSurface Pro 4(Core m3モデル)と仕様を比較してみましょう。
ideapad MIIX 700(Core m5) | ideapad MIIX 700(Core m3) | Surface Pro 4 (Core m3) | |
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プロセッサー | Intel Core m5-6Y54 2.7GHz | Intel Core m3-6Y30 2.2GHz | Intel Core m3-6Y30 2.2GHz |
メモリー | 8GB | 4GB | 4GB |
ストレージ | 256GB SSD | 128GB~256GB SSD | 128GB SSD |
OS | Windows 10 Home 64bit | Windows 10 Home 64bit | Windows 10 Pro 64bit |
ディスプレイ | 12.0インチ、2160 x 1440ピクセル | 12.0インチ、2160 x 1440ピクセル | 12.3インチ、2736 x 1824ピクセル |
カメラ | フロント:500万ピクセル、リア:500万ピクセル | フロント:500万ピクセル、リア:500万ピクセル | フロント:500万ピクセル.リアルセンス対応、リア:800万ピクセル |
無線LAN | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Bluetooth v4.1 | Bluetooth v4.1 | Bluetooth v4.0 |
外部端子 | USB 3.0 x 1、USB 2.0 x 1、Micro HDMI、ヘッドセット | USB 3.0 x 1、USB 2.0 x 1、Micro HDMI、ヘッドセット | USB 3.0 x 1、Mini DisplayPort、microSD、ヘッドセット |
ソフトウェア | Microsoft Office Home & Business Premium プラス Office 365 サービス* | Microsoft Office Home & Business Premium プラス Office 365 サービス* | Microsoft Office Home & Business Premium プラス Office 365 サービス |
バッテリー | 使用:7.7時間(JEITA)、充電2.3時間 | 使用:7.5時間(JEITA)、充電2.3時間 | 使用:ビデオ再生約9時間(Core i5モデルでの値) |
サイズ・重量(本体のみ) | 292 x 210 x 9mm、約750g | 292 x 210 x 9mm、約750g | 292.1 x 201.4 x 8.4mm、767g |
サイズ・重量(キーボード装着時) | 293 x 224 x 14.5mm、約1.08kg | 293 x 224 x 14.5mm、約1.08kg | 295 x 207.5 x 13.3mm、1.08kg |
その他 | キーボードカバー付属 | キーボードカバー付属 | ペン付属 |
価格 | (不明) | 14万円台前半から | 13万4,784円 |
*Officeの有無は選択可能
主な違いをまとめると次のようになります。
- プロセッサー:ideapad MIIX 700はCore m5モデルを選べる
- メモリー/ストレージ:ideapad MIIX 700は8GB/256GBモデルを選べる
- ディスプレイ:Surface Pro 4が0.3インチ大きく、解像度も約27%高い
- OS:ideapad MIIX 700はWindows 10 Home、Surface Pro 4はWindows 10 Pro
- 外部端子:ideapad MIIX 700はUSBが2ポート(Surface Pro 4は1ポートのみ)
- Bluetooth:ideapad MIIX 700はv4.1、Surface Pro 4はv4.0
- バッテリー:Surface Pro 4の方が使用時間が約1.3時間長い(ただし測定条件は違う)
- サイズ:ideapad MIIX 700の方が短辺方向に8.6mm長く、0.6mm厚い
- 付属品:ideapad MIIX 700にはキーボードが付属、Surface Pro 4にはペンが付属
- 価格:互いに足りない付属品を補うと、Core m3モデル同士はほぼ同じ
一長一短という感じで、まさに拮抗しています。
ideapad MIIX 700は豊富なラインアップが魅力
ideapad MIIX 700にはSurface Pro 4にはないCore m5モデルがラインアップされています。
また、メモリーとストレージの容量もそれぞれ選べます。
Core mシリーズ搭載機種でスペックのバリエーションが豊富なことがideapad MIIX 700の魅力の一つと言えるでしょう。
さらに、ideapad MIIX 700では、店頭で販売されるモデルに限り本体色「シャンパンゴールド」を選べます。(オンラインストアでは「エボニーブラック」のみ)
2-in-1デバイスの選択肢が増えるのは良いこと
Lenovo ideapad MIIXは、フルサイズのWindows 10を搭載した2-in-1デバイスとして、Microsoft Surface Pro 4に立ち向かえる充実した機能と性能を持っています。
SurfaceにはないCore m5プロセッサーが選べることは、Surfaceではなくideapadを選ぶ十分な理由になるでしょう。
キックスタンドで本体を後ろから支える機構を採用しているので、タッチ操作でディスプレイが動く心配もありません。この仕組みは2-in-1に非常に適していると思います。
キーボードが同梱されているのもありがたいです。
こうして強力なライバルが登場することは、Surfaceシリーズの進化を早めることにもつながりますので、今後も各社からこのようなデバイスが発売されることに期待したいと思います。
Lenovo ideapad MIIX 700のオンラインストアでの販売は2月16日からですが、製品情報等はすでに公開されています。