私の2016年スマホ選びの旅が終わりました。着地点はiPhone SEでした。
昨年発売されたMicrosoft Lumia 950や、今年発売のSamsung Galaxy S7、夏には出るというHP elite x3など、魅力的な機種がいくつもあったのですが、実に無難な機種を選んでしまいました。
その決め手はAirPlayとプラスエリアでした。
iPhone SEにした理由
理由はAirPlayとFOMAプラスエリアです。
AirPlayの魅力
AirPlayはiOSデバイスやMacとApple TV等のAirPlay規格対応機器との間で動画や音声を送受信する仕組みで、この手の規格の中では対応機器が最も多いものの一つです。
とくに家庭用オーディオ機器での採用は他を圧倒していて、マランツ、デノン、ヤマハ、パイオニアなどから対応機器が発売されています。
一方、送信側はほとんどApple製品に限定されていて、Apple製品以外ではWindows上のiTunes(これもApple製品ですが)と一部の野良アプリでしか利用できません。
「ちっ、囲い込みかよ」と思わないでもないのですが、実際に使ってみると簡単・便利で手放せなくなります。
私は家のコンポにパイオニアのN-30というネットワークプレーヤーを組み込んでいます。
このプレーヤーはAirPlayに対応しているのですが、もとはAirPlayを目当てに買ったものではありません。
でも、今ではほぼAirPlay専用機になってしまいました。
ちゃんと音楽を聞きたいときにはそれなりのプレーヤーと音源で聞くのが良いのですが、作業用BGMやCDを買うほどではないけどちょっと聞いてみたい新作をApple MusicやGoogle Play Musicで再生して家のコンポで鳴らしたいときには、もうAirPlay以外考えられなくなりました。
そのせいでiPhone SEを買っちゃったわけですから、Appleの囲い込み戦略はうまく行っているということですね。悔しい。
参考:【真価】Apple Musicがやって来ればみんながAirPlayの便利さに気づくはず
参考:【比較】Google Play Musicを自宅のコンポで聞く方法あれこれ
FOMAプラスエリアの話
FOMAプラスエリアというのは、NTT docomoが主に山間部での電波状況の改善を目的に運用している800MHz帯のサービスエリアのことです。
東京にいるかぎり恩恵を受けることはまずないのですが、たまに地方の山奥のキャンプ場に行ったりするとdocomoしかつながらない場合があり、これがFOMAプラスエリアのおかげだったりします。
山奥のキャンプ場の例
NTT docomoのエリアマップ。黄色がFOMAプラスエリアでカバーされているエリア。
SIMフリーの機種でFOMAプラスエリアをサポートしている機種は案外に少なくて、現時点で手に入るGalaxy S7やLumia 950ではカバーされていないもようです。
そういう場所に行くことが年に何回あるのかと考えると、機種選びのポイントとして気にする必要はないような気もしますが、iPhone SEを選ぶにあたってこういうことが念頭にあったのは確かです。
ちなみに、LTEでプラスエリア的な役割を果たすLTE Band19に対応している機種はけっこう多くて、Galaxy S7(SM-G930FD)あたりもOKのようです。
おまけ ~ アプリ資産の問題
iOS版の有料アプリをたくさん買い込んでいる場合、これもWindows MobileやAndroidへのプラットフォーム乗り換えを阻む要因になります。
私がこれまでに買って今も使っている有料アプリは総額2万円にも満たないものですが、これらを改めて買い直すのかと思うとちょっとブレーキが掛かってしまいます。
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以上のような要因が作用してiPhone 5sからiPhone SEという無難な乗り換えが実現したわけですが、不満などないどころか、動作がものすごく速くなってとても快適です。
iPhone 5sからiPhone SEへの乗り換えはアリだと思います。
リンク:iPhone (NTT docomo)
リンク:iPhone SE(ソフトバンク)
リンク:iPhone SE(au)