AppleのAirPlayを多用していまして、このブログでもAirPlayのことをたびたび取り上げていますが、今回もその話題です。
iPhone 5s時代末期に不安定だったAirPlayでの音声再生がiPhone SEに買い替えたらすごく安定するようになったという話。
iPhone 5sからiPhone SEに買い替えたらAirPlayがとても安定するようになった
iPhone 5sを2年間使ってきて、Apple MusicやGoogle Play Musicの音楽を家のコンポで再生するために毎日のようにAirPlayを使っていました。
AirPlayというのはiPhone/iPad/iPod touchなどのiOSデバイスやMacからAirPlay規格に対応する機器に動画や画像や音声を送信して表示・再生する仕組みで、スマホやPCの動画を大画面テレビで見たり、音楽をコンポで聞いたりできて非常に便利です。
Google Play MusicをAirPlayでコンポから再生
そのAirPlayですが、iPhone 5s末期、具体的には2016年の初め頃から、曲をスキップしたタイミングで再生が止まったり、プレーヤーを見失って音が出なくなることが結構頻繁に起きるようになりました。
ちょうどOSをバージョンアップしたタイミングで発生するようになったので、「AirPlayのコードをいじり壊したのかな(ふざけんな)」と思いながら騙しだまし使っていました。曲をスキップしなければ特に問題はなかったので。
それが、iPhone SEに買い替えたとたん、この現象が全く発生しなくなりました。すばらしい!
買い替えの時期とiOSを9.3から9.3.1にアップデートする時期がほぼ同じだったので、iOS側の変更が要因で直ったのかとチェンジログを見てみましたが、それらしい項目はありません。
アップル 「iOS ダウンロード」
https://support.apple.com/kb/DL1842?locale=ja_JP
iPhone 5sのハードウェアかファームウェア固有の問題だった可能性は否定できませんが、私はiPhone SEの処理能力が高いおかげでこの現象が発生しなくなったんじゃないかと思っています。
曲をスキップしたときには、現在の曲の先読みしていた部分を破棄して、次の曲を探して冒頭部分をダウンロードしてデコードしてバッファして、アートワークも切り替えて、といった処理がいっぺんに動くはずですが、その処理をやりつつAirPlay向けのエンコードと送信を行うことがiPhone 5sの処理能力では追いつかない場面が多くなってたんじゃないかと。
iOSはバージョンが上がるごとに動作がどんどん遅くなっていく印象があります。まるで新しいデバイスを売るためにわざと遅くしてるんじゃないかというほどに。
隠しコマンドでiPhoneが速くなるという眉唾な情報に踊らされてしまうのも、「わざと遅くしてるだろ」と感じている人が多いからなんじゃないかと思うのです。
ITmedia 「R25スマホ情報局:iPhoneの動作を軽くする隠しコマンド?」
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1601/08/news039.html
さすがにわざと遅くすることはないと思いますが、比較的性能の高い機種の処理能力を基準に新しい機能が盛り込まれて、結果的に性能の低い古めの機種では動作が遅くなるということになっているのだと思います。
今回のAirPlayの件もそのようにしてOS全体の負荷が上がった結果、微妙なバランスでギリギリ動いていたところがうまくいかなくなったということなのでしょう。
長々書きましたが、iPhone 5s以前の機種で最近AirPlayの調子が悪いと思っている方は、新しい機種への買い替えを検討されると良いかもしれません、という話でした。
リンク:iPhone SE(ソフトバンク)
リンク:iPhone (NTT docomo)
リンク:iPhone SE(au)