我が家のオーディオシステムはいちおうちゃんとしたもので、プレーヤー、プリアンプ、パワーアンプ、スピーカーが独立していて、音にも満足しています。
しかし、いかんせん場所を取る。ある程度割り切って、シンプルでコンパクトにできないかと思い、BOSEに目をつけました。
オーディオが邪魔になる
我が家のシステムは、プレーヤーとしてOPPOのSonica DAC、プリアンプとパワーアンプにJeff Rowland、スピーカーにB&Wのわりとゴツいやつという組み合わせで、オーディオの世界では大したことないセットですが、マンションの一室で楽しむには十分満足できるものだと思っています。
しかし、すべて独立したコンポーネントであるため接続が煩雑なのと、壁一面がこれらの機器に占領されてしまうのが玉に瑕です。
また、これらの市場価値を合計するとうん十万円もするので、あまり根を詰めて音楽を聞かなくなったこの頃では、すっかりオーバースペックなセットになってしまいました。
もう少し場所を取らず、安価なものに置き換えて、部屋のスペースを回復し、高価なものを死蔵している状態を解消したいところです。
こんな機能がほしい
さて、現在プレーヤーとして使っているOPPOのSonica DACは、OPPOがオーディオ事業から撤退してしまったため、すでに生産されていないのですが、ソフトウェア・アップデートによってじわじわと機能の追加が進められてきたナイスな一台です。
プレーヤーとして便利な機能はおおよそ次のとおり。
- DLNAでNAS上のライブラリーを再生できる
ネットワークプレーヤーとしては基本的な機能です。
コントロールはOPPOが提供しているスマートフォン・タブレット用のアプリで行います。ちょっとクセがありますが、使えなくはありません。 -
Spotify Connectに対応している
Spotifyプレミアムに加入していると使えるSpotify Connectに対応しています。
Sonica DACにSpotifyのアカウント情報を登録すると、PC / Mac / スマホ / タブレットのSpotifyアプリから出力先としてSonica DACを指定して音楽を再生できます。PC等はただのコントローラーという位置づけになるので、再生中にシャットダウンしてもSonica DACが自律的に再生を継続します。超便利です。 -
AirPlayに対応している
iOS機器 / Mac / iTunesからネットワーク越しに音声情報を飛ばしてSonica DACで再生できます。
SpotifyにないけどApple Musicやローカルのライブラリーにはあるコンテンツを再生したり、Spotifyよりもビットレートの高い音源を再生したいときに使います。 -
radikoに対応している
昨年のソフトウェア・アップデートによってradiko(ライブのみ)に対応しました。
Sonicaアプリでradikoを選択すると、Sonica DACが直接radikoにアクセスして再生します。ラジオもちゃんとしたオーディオで聞くと味わいが違います。
新しい環境に移行するとしても、これらの機能に代わるものは確保したいところです。
DLNAとAirPlayはどちらか一方に対応していればOKで、radikoはアナログのラジオチューナー機能でも可です。
こんな条件で良さそうな機種を探してみたところ、意外な製品が見つかりました。
BOSE Wave SoundTouch music system IV
BOSEのWave SoundTouch music system IVという製品があります。
この形、どこかで見覚えがないでしょうか。
これはBOSEがずっと昔から売り続けているWave music systemシリーズの最新モデルで、SoundTouch機能を追加することでネットワーク再生に対応したものです。
実物は非常にコンパクトですが、このサイズから驚くほど迫力のあるサウンドが発せられます。
設置面積は、幅40cm、奥行き25cmほど。後ろにケーブルが伸びるので、奥行きはプラス5~10cmほど余裕をみておくと安心です。
ネットワーク再生の機能としては、DLNAとSpotifyに対応。TuneInのインターネットラジオにも対応していますが、こちらはLINNラジオ以外はあまり使いみちが無さそうな気もします。
また、本機はAM/FMのアナログチューナーを搭載しています。FMはテレビアンテナに接続すれば高音質で楽しめるので音質面でも不満なく利用できます。ワイドFMにも対応しているので、ワイドFMに対応したAM局も高音質で聞くことが可能です。アナログラジオ機能はスマホやPCのアプリからは操作できませんが、本体に最大6局までプリセットして付属の赤外線リモコンで選局できるので、とくに不便はありません。
なお、BOSE Wave SoundTouch music system IVのアンテナ接続部は3.5mmミニジャックなので、同軸のアンテナケーブルにF型の端子がついた一般的なアンテナケーブルは、このような整合器で変換してやる必要があります。
残念ながらAirPlayには対応しませんが、ローカルの音源の再生はDLNAでカバーすることにします。
Bluetooth接続に対応するので、手元の音楽をちょっと再生したい場合にも便利です。
BOSEのSoundTouchシステムについては、以前こちらの記事で紹介していますので、参考にしてください。
肝心の音質も満足度高し
さて、機能面はOKでも、肝心の音質がへろへろでは仕方ありません。
BOSE Wave SoundTouch music system IVは、前述のとおりコンパクトな筐体に似合わず迫力のある音を出してくれます。
出荷状態では低音が少しボーボーとうるさいので、設定でBASSのレベルを低減させると、ちょうど心地よいレベルになります。
ちゃんとしたオーディオと比べると、低音のキレがちょっと甘かったり、高音のキラキラが物足りないと感じる部分もありますが、それは10倍以上もの価格差があるのだから当たり前です。
本体サイズが小さいのでちゃんとステレオ感が出るのか不安になるところですが、やや外向きにセットされたスピーカーユニットのおかげか、少し離れてBGM的に聞く分には問題ありません。
音量も十分で、マンションでは昼間でも50%以上に上げるのは憚られるほど。大きな一軒家でも満足できるのではないでしょうか。
BOSE Wave SoundTouch music system IVの音は、絶対的にもかなり高いレベルにあると思いますし、コストパフォーマンスを考えれば圧倒的にお買い得です。10万円や20万円の予算で単品オーディオを揃えるよりも、これ一台買った方が、機能でも性能でも、満足度が高いんじゃないかと思います。
というわけで、既存のオーディオシステムをBOSE Wave SoundTouch music system IVに置き換えようという話でした。
なお、記事執筆時点ではAmazonで10%オフクーポンが利用できます。さらに5%のポイント還元もあります。普段は定価でしか買えないBOSE製品を安く手に入れるチャンスです。