Apple Watchに対する疑問が抑えられなくなり、普通の腕時計をいろいろ物色した挙げ句、グランドセイコーを買いました。
今は幸せです。
Apple Watchからグランドセイコーへの変節
今回購入したのは、セイコーのラグジュアリーブランド「グランドセイコー(Grand Seiko)」のクォーツ式の腕時計です。
グランドセイコーの中では下から三番目にお安いモデルですが、定価26万円(税別)という、ちょっとしたPCとゲーム機と4Kテレビをセットで買えるくらいのお値段ですので、なかなかどうして思い切りが必要な買い物ではありました。
ケースはステンレス、風防はサファイアクリスタルなので、その点だけ取ればApple Watchのステンレススチールモデルと同じなのですが、やっぱり見た目のキラキラ感も時刻を確認する容易さも、スマートウォッチにはないクォリティを感じさせるものです。
ちなみに、高級腕時計を定期的に買い替えていこうという方には、ロレックスがおすすめなのだそうです。なんでも、売却するときの買値からの落差が他のブランドと比べて圧倒的に小さいのだとか。ただし、エントリーモデルの中古を買っても50万円は下らないので、そう易々とは手を出せません。そのうち機会があれば試してみたいと思います。
とりあえず今回は、傷やら汚れを気にせずに、普段からずっと着けていられる実用性を第一に考えたので、上記のような選択になりました。
実用性で選んだクォーツ式
さて、今回買ったモデルはクォーツ時計です。
グランドセイコーのクォーツ時計には精度が年差±10秒、つまり、1年に最大10秒しか時刻がずれないという、恐ろしく精度の高いムーブメントが使われています。
グランドセイコーのクォーツ時計の電池交換頻度は3年に一度ということになっているので、電池交換のときに正確な時刻に合わせてもらえるとすれば、最大で30秒しか時刻がずれないことになります。分単位で間違いのない時刻を確認できればいいと考えれば、自分で時刻設定をする必要は全くないということになりますね。
年に5回ある小の月(日数が30日以下の月)の翌月に日付を修正する必要があるので、そのときついでに「ズレてないかな」と確認して時刻合わせすれば、一年を通じて誤差3秒以内の時計を着けていられるほどの超精度です。
2日に一度充電が必要なApple Watchと比べれば、その圧倒的な楽さ加減がよくわかります。
ついでに、時計本体の厚みが10mmしかなく、Apple Watchの11.4mmよりもさらに薄いので、シャツの袖口で引っ掛かったりしないのがとても快適。機械式ではこうはいきませんので、これもクォーツならではの利点と言えるでしょう。
クォーツ式にあるまじき太い時針と分針や、一秒ごとに震えずピタッと止まるピカピカに磨き上げられた秒針など、ただ見ているだけでワクワクする要素も備えています。
全体として、時刻確認の機能に特化した道具感が強く出ていて、ガジェット好きの琴線に少なからずタッチするアイテムだと感じます。
トータルコストもApple Watchより安くなるはず
セイコーの店員さんの話によると、上記の電池交換のほかに、10年に一度程度のオーバーホール(分解掃除)が必要だそうです。費用は一回3万6,000円(税別)。
通常の電池交換が3年に一度、一回あたり5,000円(税別)なので、3年毎に電池交換→電池交換→オーバーホール(電池交換は含まれている)と回していくとすると、たとえば18年間の維持費は9万2,000円(税別)となります。
Apple Watchを2年に一度買い替えたとすれば、きっとこんな金額では済まないので、元の本体価格の差を考慮しても、グランドセイコーの方が安くつくはずです。
海外で使いやすいソーラー式のGPS時計も検討しましたが、普段使いには大きめ・厚めだし、ダイアル(文字盤)もうるさく感じて、今回はパスしました。
というわけで、スマートウォッチに疑問を感じ始めたら、普通の腕時計を検討してみるのもいいですよという話でした。