4月に発表されていたHPの世界最薄ラップトップ「HP Spectre 13 v000」シリーズがついに国内で発売になりました。
価格は13万9,800円からと、プレミアムモデルとしては比較的お求めやすくなっています。
USB Type-Cを採用してくれたおかげで、HPの無骨ACアダプター問題から解放されそうなのがうれしいです。
HP Spectre 13 v000シリーズの概要
HP Spectre 13 v000シリーズの主な仕様は次のとおりです。
比較対象としてMicrosoft Surface Pro 4のCore i5/i7モデルの仕様を併記します。
HP Spectre 13-v000 | Microsoft Surface Pro 4(Core i5/i7モデル) | |
---|---|---|
OS | Windows 10 Home 64bit | Windows 10 Pro 64bit |
CPU | Intel Core i5-6200U or Core i7-6500U | Intel Core i5-6300U or Core i7-6650U |
GPU | Intel HD Graphics 520 | Intel HD Graphics 520 or Iris Graphics 540 |
ディスプレイ | 13.3インチ、1920 x 1080ピクセル | 12.3インチ、2736 x 1824ピクセル、タッチ&ペン対応 |
RAM | 8GB | 4GB~16GB |
ストレージ | 256GB or 512GB SSD(PCIe) | 128GB~512GB SSD(PCIe) |
インターフェース | USB Type-C 3.1 x 3 | USB 3.0 x 1、Mini DisplayPort、microSDカード |
ワイヤレス | IEEE 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2 | IEEE 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.0 |
バッテリー | 約9時間(MobileMark 2014で計測) | 動画再生最大約9時間 |
サイズ・重量 | 約325 x 229 x 11.2mm、1.11kg | 約292.1 x 201.4 x 13.05mm、1.08kg(タイプカバー装着時) |
価格 | 15万984円(税込)から | 16万8,696円(税込. タイプカバー込)から |
HP Spectre 13 v000シリーズは13.3インチサイズのラップトップとしては世界最薄だそうで、タイプカバーを装着したSurface Pro 4よりもさらに薄い「最厚部11.2mm」を実現しています。
これがどれくらい薄いかというと、日本で初めて発売されたiPhoneである「iPhone 3G」(12.3mm)よりも薄いです。しかも、Spectreの最薄部は10.4mmとさらに薄いので、実物はさぞ薄く感じることでしょう。
他のスペックは最近の高級ラップトップとしては標準的なもので、Skylake世代のIntel CoreシリーズのCPUを搭載し、ストレージにはPCI Express接続のSSDを採用しています。
Surface Pro 4と比べると、画面の解像度が低くタッチ入力やペン入力には対応しない点、OSがWindows 10 Homeである点、メモリーカードスロットが無い点でビハインドです。
充電・給電はUSB Type-Cポートから
HPのPCというと、レンガかブロックかというほど巨大なACアダプターと、そこに接続する3極のぶっといACケーブルが特徴でした。
最近のモデルでもごんぶとのACケーブルは健在で、なぜいつまでもこんな状態を放置しているのか全く理解できないのですが、安全第一の質実剛健さということなのでしょうか。
さて、HP Spectre 13 v000シリーズのサイトには「持ち運びに便利なACアダプター」として次のような写真が掲載されています。
HP Spectre 13 製品詳細(HP Directplus)
大きさはよくわかりませんが、HPのものとは思えないスタイリッシュなACアダプターです。
ACケーブルは…相変わらず太そうな感じがしなくもありませんが、写真は米国仕様のものとのことですので、日本仕様ではすっきり細いケーブルになっていることを祈ります。
そして、上の写真でもわかるとおり、Spectre 13 v000シリーズはUSB Type-Cポートから充電・給電する仕様になっています。
USB Type-Cから充電・給電できるということは、ACアダプターはある程度自由に選べる可能性があるということです。
SpectreのACアダプターの出力は45W。
たとえば12インチMacBook用のACアダプターは29Wで、もしこれがSpectreでも「充電は遅いけど使える」くらいの状況なら、自分なら迷わず交換してしまうと思います。
タッチ入力やペン入力が必要なくて見た目が気に入れば
HP Spectre 13 v000シリーズはカーボンファイバーとポリッシュ加工の金属をあしらったゴージャスな極薄ボディが特徴のラップトップです。
Skylake世代のCore i5/i7プロセッサーを採用しているのでたいていの処理は難なくこなすことが期待できる上、非常に軽量なのでどこへでも持っていくことができ、多くの場面で役に立ってくれることでしょう。
価格帯の近いSurface Pro 4と比べると、タッチ入力やペン入力に対応しない点で後れを取っていますが、画面が1インチ大きい分作業性に勝るケースがありそうですし、一般的なクラムシェル型なので膝の上や奥行きの狭いテーブルの上で使いやすいという利点もあります。
タッチ入力やペン入力が不要で、他とは違った見た目が気に入れば、HP Spectre 13 v000シリーズは魅力的な選択肢になると思います。
以上、HP Spectre 13 v000シリーズが発売されたという話でした。
リンク:HP Spectre 13 製品詳細(HP Directplus)