Apple Pencilに対応した9.7インチ版iPadが発表・発売されました。
本体価格は最高スペックのものでも6万3,800円(税別)。社外キーボードで我慢できるなら買っても良いかも知れません。
Apple Pencilに対応した新しいiPadの概要
新しいiPadの主な仕様は次のとおりです。現行のiPad Pro 10.5インチモデルと併記します。
iPad 9.7インチ | iPad Pro 10.5インチ | |
---|---|---|
OS | iOS 11 | iOS 11 |
プロセッサー | A10 Fusion + M10 | A10X Fusion + M10 |
RAM | 不明 | 4GB |
ストレージ | 32GB / 128GB | 64GB / 256GB / 512GB |
ディスプレイ | 9.7インチ 2048 x 1536ピクセル(264ppi) | 10.5インチ 2224 x 1668ピクセル(264ppi) ProMotion(120fps)対応 True Tone対応 広色域対応(P3) |
カメラ | イン:120万画素、アウト:800万画素 | イン:700万画素、アウト:1200万画素 |
インターフェース | Lightning | Lightning |
ネットワーク | Wi-Fi:802.11a/b/g/n/ac デュアルバンド対応 Bluetooth 4.2 LTE対応モデルあり |
Wi-Fi:802.11a/b/g/n/ac デュアルバンド対応 Bluetooth 4.2 LTE対応モデルあり |
サイズ・重さ | 240 x 169.5 x 7.5mm 469g(LTE非対応)/ 478g(LTE対応) |
250.6 x 174.1 x 6.1mm 469g(LTE非対応)/ 477g(LTE対応) |
その他 | Apple Pencil対応 | Apple Pencil対応、Smart Keyboard対応 |
新しいiPad 9.7インチモデルは、現行のiPad Pro 10.5インチモデルに対して次のような違いがあります。
- プロセッサーの性能が低い
新しいiPadのA10 Fusionプロセッサーは、iPhone 7 Plusに採用されたのと同じ名前です。iPhone 7 Plusと旧iPad Pro 9.7インチモデルの比較では、iPhone 7 Plusの方がわずかに性能が高いようなので、他の条件にもよりますが、旧iPad Pro 9.7インチモデル程度と考えて良いのではないでしょうか。
- ストレージ容量が小さめに設定されている
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ディスプレイは小さいだけでなく、ProMotion、True Tone、広色域に対応していない(より細かい点では、コーティングにも違いがあります)
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サイズは小さいが、厚みは厚く、重さはほぼ同程度
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Smart Keyboardに対応しない
少し乱暴なことを言うと、2016年に発売された9.7インチ版iPad Proをやや厚く・重くして、ディスプレイの仕様を下げ(True Tone非対応)、純正キーボードカバー(Smart Keyboard)の対応を外したものという感じで捉えれば良さそうです。
ただし、価格はおよそ半分になりました。
「重力」の宿題、楽しそうです。
タブレットとしてのみ利用する場合や、社外キーボードでもOKなら、買って損なし
さて、新しいiPadですが、私はおそらく買いません。いま使っているiPad Pro 10.5インチがすべての面で優れているからです。
新しいiPadがマッチする人は、ペン入力が使える比較的安価なタブレットが欲しい人と、キーボードも使いたいがLogicoolなどの社外品で十分という人です。
キーボードについては、社外品の場合、すべて英語配列になってしまうのが難点で、これに耐えられる・慣れられるかどうかが判断のポイントになると思います。英語配列のキーボードでは、[Control]-[Space](または、設定により[Capslock])で入力モードを切り替えることになりますが、日本語配列のキーボードのように[英数][かな]キーによる一発切り替えができないのは、不便に感じるかもしれません。また、Bluetoothキーボードでは、キーボードの充電の心配をしなければならないのもマイナスポイントです。
このあたりを乗り越えられそうなら、今回のiPadは非常に安価で、約2年前の最上位モデルと同等以上の性能が期待できるので、買いで良いと思います。より良いものが欲しいなら、6月に発表されると噂されている、最新のiPad Proを待つという手もあります。
以上、新しい9.7インチ版iPadについてでした。