Microsoftのクラウドストレージサービス「OneDrive」は従来からmacOSに対応していますが、ついにApple Siliconへのネイティブ対応が行われます。
また、待望のKnown Folder Moveも使えるようになります。
macOS用OneDriveが今年中に大規模アップデート
OneDriveはMicrosoftが提供するクラウドストレージサービスです。
個人向けにはMicrosoft 365の機能の一部として提供されていて、Officeアプリ込みのサービスとして考えるとコストパフォーマンスが異常に高い製品になっています。
たとえば、最も一般的な「Microsoft 365 Personal」なら、Officeアプリ一式(Word、Excel、PowerPoint、OneNote、Outlook、Access、Publisher)やSkypeの無料通話などとセットで容量1TBを利用でき、料金は1年間で1万2,984円です。
さらに、現在行われているキャンペーンを利用すれば、3,000円のキャッシュバックを受けられます。
ほどよい容量のストレージとOfficeアプリ一式がセットになってこの料金で使えるのはとても魅力的です。
リンク:Microsoft 365 & Office キャッシュ バック キャンペーン(マイクロソフトストア)
さて、OneDriveは以前からWindowsだけでなくmacOSにも対応しています。
機能的にはつねにWindowsが先行するのですが、たとえば「ファイルオンデマンド」などの重要な機能はmacOS版も後追いで対応するのが通例になっています。
そして、6月9日付でMicrosoftが発表した内容によると、macOS版も待望の「Known Folder Move(KFM)」に対応します。
リンク:Microsoft works to ensure a great OneDrive experience on Apple products(Microsoft)
それから、これまた待望のM1プロセッサーへのネイティブ対応も発表されています。(上の発表の中にもありますが、現在でもM1 Mac上でRosetta 2のコード変換によってOneDriveを利用することはできます)
KFMとM1 Macへの対応は今年中に行われる
KFMというのは、OSが用意している特定のフォルダー(Windowsでいうと「デスクトップ」「ドキュメント」「ピクチャ」)をOneDriveのクラウドストレージに同期させる機能です。
この機能を使えば、複数のPCで同じデスクトップ、ドキュメント、ピクチャといったフォルダを共有できるので、たとえば自宅のPCとオフィスのPCで(あるいは、デスクトップPCとモバイルラップトップPCで)同じデータを参照しながらシームレスに作業することが可能になります。
KFMがなくても、データを意識的にOneDriveの特定のフォルダーに保存するよう運用すれば同じことができますが、KFMならそういう気遣いが不要になるということです。
また、PCを買い換える場合にも、KFMの対象になるフォルダーの中身はOneDriveに安全に保管されているので、古いPCのデータをバックアップして新しいPCに復元するといった手間が不要になります。
ということで、MacでもKFMが使えるようになるのはまことに喜ばしいことです。
KFMの対象となるMacのフォルダーは「Desktop(デスクトップ)」「Documents(ドキュメント)」「Pictures(ピクチャ)」になるようです。
気になる対応時期ですが、はっきり書かれているのは次の内容です。
- M1 Macへのネイティブ対応は今年中(later this year)
- KFMへの対応は組織向けのプライベートプレビューが今年中(later this year)
これらのほかにも、ファイルオンデマンド機能を利用する場合のFinder上の表示の改善や、全般的なパフォーマンス向上などが予告されています。
そんなわけで、Macでもまだまだ便利になるOneDriveのアップデートの話でした。
リンク:Microsoft 365 & Office キャッシュ バック キャンペーン(マイクロソフトストア)