ドコモがスマホの端末代金を36回払いとし、24回以上支払ったあとで端末を返却すると残債が免除される「スマホおかえしプログラム」を発表しました。2019年6月1日より利用可能です。
意外と良心的なような気がします。
ドコモの「スマホおかえしプログラム」とは
スマホおかえしプログラムは、分割払いで購入した端末代金を一定回数以上返済したあとで端末を返却すると、その時点での残債が免除されるというサービスです。
分割払いの回数は36回。そのうち24回以上返済したら端末を返却できる(=残債が免除される)ようになります。
適用の条件は次のようにシンプルです。
- 対象機種を36回の分割払いで購入する
- 24回以上支払ったあとで端末をドコモに返却する
返却時にすでに解約や転出していてドコモとの回線契約がなくてもOK。
もちろんこのサービスを利用しない(=36回すべて返済して、端末は返却しない)ことも可能です。
最新モデルを2年だけ使うのにお得なプログラム
36回の分割払いのうち24回を支払ったあとで残債が免除されるということは、プログラムを利用した場合に実際に支払う端末代金は全体の3分の2ということです。
たとえば9万円の端末(月々の返済額2,500円)なら、最後の12回分(3万円)が免除されて、実際の返済額の合計は6万円ということになります。
これがお得かどうかということですが、たとえば2016年秋に発売されたiPhone 7(128GB)を例に2年+α後の端末の価値から考えると次のようになります。
端末代金 (2016年9月@ドコモ) |
24回分の返済金額 | 免除される返済金額(A) (12回分) |
買取店での買取価格(B) (2019年5月@J店) |
---|---|---|---|
9万3,960円 | 6万2,640円 | 3万1,320円 | 2万2,000円 |
端末をドコモに返却した場合に免除される金額(A)が、返却せずに自分で売却した場合の金額(B)より高ければ得になるのですが、上の表では(A)が(B)より高いのでお得です。
上表の買取価格(B)はiPhone 7の発売から約2年7か月後のものです。7か月前ならもう少し高かった可能性がありますが、それでもドコモへの返却で免除される3万1,320円を超えるのは難しいのではないでしょうか。
さらに、ドコモが返却を受け入れる端末状態の基準は既存の下取りプログラムのものを準用するということで、買取店で上限価格をゲットするよりもかなり緩いと考えられます。
たとえば、36回払いで購入→SIMロック解除→MVNOへ転出→24回返済後に端末返却のようにすれば、月々の利用料を抑えつつ最新機種を2年間比較的安価に使う方法として利用できそうです。
以上、意外とお得な「スマホおかえしプログラム」の話でした。
リンク:NTTドコモ公式