Surface Pro 4と同時にSurface Bookというものが発表されました。
カッコいい! でも、なんだか惜しいような気もする。
「14インチ」はこいつだった
先日、Amazonで14インチ版Surface Pro 4用の液晶保護フィルムが売られている!という内容の記事をアップしましたが。
結局Surface Pro 4の14インチ版は登場せず、代わりに13.5インチサイズのコンバーチブル型ラップトップが発表されました。その名も「Surface Book」。
ちなみに、上記記事からリンクしているグッズはすでにAmazonから消えています。一体何だったんだ。
さて、本題のSurface Book。Microsoftは「究極のラップトップ」だと言っていますが、出来はどうなのでしょうか?
まずはSurface Bookの仕様を見てみる
米Microsoftが公開しているSurface Bookの仕様表から主なところを抜粋します。
Surface Book | |
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OS | Windows 10 Pro |
CPU | 第6世代 Intel Core i5/i7 |
RAM | 8GB/16GB |
ストレージ | 128GB/256GB/512GB/1TB SSD |
ディスプレイ | 13.5インチ 3,000 x 2,000 |
カメラ | 前面500万画素、背面800万画素 |
バッテリー持続時間 | ビデオ再生12時間 |
大きさ | 312.3 x 232.1 x 13.8~22.8mm |
重さ | 1,516グラム~ |
価格 | 1,499~2,699ドル*1 |
※1 2,699ドルはCore i7/dGPU/16GB/512GBモデルの価格。ストレージ1TBの価格は不明。
これだけ見ると、超高解像度ディスプレイを搭載した薄型ハイスペック・ラップトップという感じです。
Surface Bookの特徴
13インチ版MacBook Proに対抗できるスペックのWindows PCにSurfaceシリーズならではのタッチ操作やペン入力を追加したという趣のSurface Bookですが、その特徴はどんなものでしょうか。
まず最初に目につくのは、ディスプレイ部分とキーボード部分が分離するコンバーチブル型のデバイスであることです。
ディスプレイは表裏反転させてキーボードとドッキングすることもできます。
キーボード側にはバッテリーが内蔵されていて、キーボードを接続しているとディスプレイ側だけで使うよりもバッテリー持続時間が長くなります。
また、dGPU(Discrete GPU)に対応したモデルの場合、強力なGPUがキーボード側に搭載されます。
機能面でも性能面でも、キーボードとドッキングした状態で初めて本領を発揮する構成です。
MacBookばりの大型のグラストップ・トラックパッドも特徴的です。
トラックパッド周りのデザインはMacBook Proとうり二つです。
そうしてみると、ディスプレイ背面のデザインもどことなくMacBookを思わせる佇まいです。
Surface Bookは全身マグネシウム・ボディなので、アルミ・ボディのMacBookと色味や質感が異なるとは思われますが、角の取れたシルバーの筐体の真ん中に大きなエンブレムを配置しているあたり、何か意識するところがあったんでしょうか。
他には…あんまり特徴ないですね。
Windows PCの中では飛び抜けて作りの良いラップトップであることは間違いなさそうだけど。
その他、気になるところ
Microsoft公式のビデオから気になるところを拾ってみます。
ビデオはこちら。
- ヒンジ部分が分厚いのと、全閉のときに隙間ができるのが気になる.
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本体背面のWindowsエンブレムはSurface 3以来採用されているのと似た光沢素材のもよう. 簡単に指紋がつくやつ.
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複数のパーツが連動してゆっくり開くヒンジの動きは「2001年宇宙の旅」に出てきそうな未来感.
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キーボードのバックライトは文字部分が光る見やすいタイプ.
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フルサイズのSDカードが使えるのはありがたい.
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大型のグラストップ・トラックパッド. クリッカブルなのかどうか気になる.
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キーは基準面からの突出量が多くて十分なストロークが期待できそう.
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バッテリーはキーボード側4つに対してディスプレイ側2つ. キーボードと分離してタブレットとして使う場合のバッテリーライフはあまり長くなさそう.
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ディスプレイを分離するときはキーボード上の専用キーを押してロックを解除する必要がある模様. 電源オフ状態で分離できるのか?
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ヒンジを180度開くことはできなさそうに見える
さらに、各メディアがハンズオンのビデオを公開しています。
こちらのビデオの2分20秒あたりを見ると、ラップトップ状態でタッチパネルを操作すると、画面がかなり揺れる様子がわかります。
画面の裏側に脚があって支えていた従来のSurfaceでは見られない現象です。
MacBook Pro対抗の高級Windowsラップトップ兼タブレット
Surface Bookはスペックと質感の両方でMacBook Proに対抗しうるWindowsラップトップ兼タブレットとして作られたものだと思います。
アメリカでの価格もちょうど13インチ版のMacBook Proと競合するレンジに設定されています。
ディスプレイ部分とキーボード部分が分離するコンバーチブル型にすることでタブレットとしても使えることが一つの差別化ポイントになっていますが、バッテリーの大部分をキーボード側に配置したために、一般のタブレットと同じように使うにはバッテリー持続時間が短すぎて厳しいことになりそうです。
コンバーチブルを実現するために採用されたと思われる未来的なヒンジ部分はとてもカッコいいですが、この部分が収納時の厚みを増す原因にもなっているようなので、コンバーチブルを諦めて薄さを追求するという手もあったんじゃないかと思います。
それでもタッチパネルとペン入力でMacに対するアドバンテージはあるわけですし。
私の使い方にはオーバースペックなので自分でSurface Bookを買うことはないと思いますが、日本で発売されたときにはSurfaceならではの質感やトラックパッドの動作、ヒンジの動きなどをぜひ実物で確認したいと思います。とても楽しみ。
以上、Surface Bookについてでした。