AMD Ryzen 9の上位モデル「Ryzen 9 3950X」がまもなく発売だそうです。
買うべきか、買わざるべきか、それが問題なのです。
Ryzen 9 3950Xは何がすごいのか?
Ryzen 9 3900Xはたしか今年のCOMPUTEX期間中のイベントで発表され、その翌月のE3で3950Xが追加発表されたのだったと思います。
3900Xの方は12コア/24スレッドのCPUがたったの499ドルで買えるということでなかなか衝撃的だったと記憶しています。
で、その後発売された3900Xは品薄でなかなか手に入らなかったこともあり、少し様子見をしたあと、秋葉原のソフマップに在庫を発見して手に入れたのでした。
上の記事の店はホントに穴場だと思いますよ。
マザーボードも新調したので7万円オーバーの出費になりましたが、新しい環境はたいへん快適で、ぜひ皆さんにもおすすめしたいものであります。
さて、Ryzen 9の16コアタイプである3950Xが今月末に国内で発売になると報道されています。
リンク:Ryzen 9 3950Xの国内販売は11月30日から、11時販売スタート
お値段は3900Xの5万9,800円(税別)に対して3万円アップの8万9,800円(税別)とのことです。
アメリカでは749ドル(8万1,641円@109円/ドル)なので、残念ながら例によって国内価格は高めと言わざるを得ません。
ちなみに、3900Xは499ドル(5万4,391円@109円/ドル)が5万9,800円なので、国内価格の為替レートは約119.9円で両モデル同じですね。
で、3950Xが3万円アップでも登場するほどすごいポイントは何かというと、コンシューマーでもなんとか手が届く価格で16コア/32スレッドを実現していることです。
3950Xはハイエンドでありながらコスパ良好
3950Xがどれくらい高性能かというと、下記リンク先の記事で紹介されているとおり、少なくともCINEBENCH R20ではIntel Core i9-9980XE(実売12万円オーバー)よりもいい結果が出せるくらい速いわけです。
リンク:【速報】Ryzen 9 3950Xを速攻ベンチマーク! ついにRyzenは9980XEをも食らう!
つまり、コンシューマー向けのハイエンドの領域では、最高クラスの性能を持ちつつ、コストパフォーマンスにもすぐれているということです。
冷却は自己責任で
3900XにはRGB LEDがきらめくクーラーが同梱されていましたが、3950Xはクーラーは付属しないそうです。
つまり、3950X(TDPは105W)に見合ったクーラーを自前で用意しなければなりません。
空冷ならたいしたコストではありませんが、いちおうコストアップ要因になることは覚えておく必要がありそうです。
冷静に考えれば3900Xで良いような気がする
3950Xはずいぶん長いことお待たせをされていたのと、上記のとおりハイエンドのわりには安いので、発売当初は激しい品薄が予想されます。
土曜日の朝11時発売ということで、秋葉原で目ぼしい店に朝から行列すればなんとか手に入りそうな気がしますが、冷静に考えてみると3900Xでも良くないか?という気もしてきます。
上のリンク先では3900Xのテスト結果も掲載されていますが、3900XであってもIntelのスペシャルモデル Core i9-9900KSよりは速いです。(さすがにCore i9-9980XEには負けますが)
しかも、3900Xは発売当初よりは手に入りやすくなっているはずです。
クーラーだってタダで付いてきます。
というわけで、とにかくハイエンドであることに意味がある(どんなにスペックを盛っても足りないくらいのハードなタスクをこなす場合のような)場合を除けば、3900Xでもかなり満足度は高いと思われるので、そちらで手を打つという方法もあるなあと思ったという話でした。