Windows 10のApril Update(Redstone 4)では、複数のGPUを搭載したPCで、アプリごとに利用するGPUを指定できるようになりました。
その手順を紹介します。
アプリごとに利用するGPUを設定する方法
前提として、Windows 10がApril Update(Redstone 4)にアップデートされている必要があります。
まだの方はこちらの記事を参考にアップデートしてください。
また、この設定は複数のGPUを搭載したPCでしか行なえません。
CPUに内蔵された「Intel HD(UHD) Graphics」の他に、より処理能力の高いNVIDIAやAMDのGPUを搭載しているPCでお試しください。
ではまいります。
まず、Windows 10の設定画面を開き、「システム」をクリックします。
次に、左のペインの「ディスプレイ」を選択して、右のペインで「グラフィックの設定」を選択。
「グラフィックの設定」画面で設定するアプリを選びます。
ドロップダウンにある「クラシック アプリ」というのは、Windowsストアからインストールしていないアプリのことです。ウェブサイトからダウンロードしたり、CDやDVDなどのメディアからインストールしたものはこちらに含まれます。
一方の「ユニバーサル アプリ」というのは、Windowsにあらかじめインストールされているアプリや、Windowsストアからインストールしたアプリです。「Edge」やストア版の「OneNote」はこちらに含まれます。
「クラシック アプリ」を選んだ場合は、上の図のとおり「参照」からアプリの実行ファイルを選択します。「ユニバーサル アプリ」を選んだ場合は、一覧からアプリの名前を選択します。
ここでは試しにブラウザーの「Google Chrome」の設定を変更してみましょう。Chrome
はクラシック アプリなので、「クラシック アプリ」を選んで「参照」をクリックして進みます。
ファイル選択画面が表示されるので、次の場所にある「chrome」(chrome.exe)というファイルを選択し、「追加」します。
ファイルの場所: C:\Program Files (x86)\Google\Chrome\Application\chrome
ほとんどのクラシック アプリはC:\Program Files (x86)の下にあるので、Chrome以外の設定をする場合も、この場所からそれらしいものを探して指定することができます。
元の画面に「Google Chrome」が追加されたのでクリックします。
「オプション」を選び。
「高パフォーマンス」を選んで「保存」すれば設定完了です。
Surface Book 2(13インチモデル)の例では、この画面の上の方に表示されているとおり、「省電力」の設定ではIntel UHD Graphics 620が、「高パフォーマンス」の設定ではGeForce GTX 1050が利用されるようになっています。
対象のアプリを起動している場合は、いったん終了して起動し直せば、設定の効果が表れるようになります。
Surface BookシリーズのようにGPUを複数搭載しているPCをお使いの方はぜひお試しください。
ちなみに、Surface Book 2のdGPU(NVIDIG GeForce GTX 1050)はキーボード側にあり、ディスプレイをキーボードから取り外すと利用できなくなりますが、上記の設定をした状態でも、Chromeは正常に動作しています。
つまり、上記の設定はあくまでも「基本設定」であって、選択したGPUが使えない状況では、そのとき使えるGPUで処理をしてくれるということです。賢いですね。
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