約1年ぶりにMacをメインマシンに据えて、毎日の作業に使っています。
前回、Windowsに移行した理由を思い出しながら、あらためてMacとWindowsそれぞれの良いところをまとめてみたいと思います。
以前のMacは遅かったような気がする
私が現在使っているのは2018年モデルのMacBook Pro 15インチの安い方(Core i7-8750H / 16GB / 256GB)です。約23万円で買いました。
2018年の15インチMacBook Proは、全モデルが6コアのプロセッサーを搭載し、RAMもようやくDDR4化されて、いよいよ現状の持ち運び可能なラップトップとして望みうる性能を極めた感があります。少なくとも、昨年まで使っていた2016年モデルとは性能面で大きな開きがある。
私が昨年まで使っていたMacBook Pro 2016を手放そうと決めたのは、普段の作業の中で、たとえばブラウザーの描画が微妙に遅く感じるようなことが頻繁にあって、ふと「強力なWindowsデスクトップならこんなことないだろうな」「そういうのはMacBook Proの半額で買えるよな」という思いが心をよぎったことがきっかけでした。
その他に、どうしてもWindowsでしかできない作業(ただの家計簿付けですが)があったため、Macを使っていてもVMWare FusionやParallelsの仮想マシン上でWindowsを動かす必要があり、それがわずらわしかったということもあります。(現在では家計簿はZaimに移行したので、その心配もなくなりました)
その後、当時最新のCPUを使ったデスクトップPCを組み、持ち運び用にはSurface Book 2を買ったりしたのですが、今回のMacBook Proのアップデートを受けてふたたびMac陣営に舞い戻る決断をしたというわけです。(Windows PCも並行して使います)
2018年モデルは快適そのもので、処理能力の点でも、キーボードなどのUIの部分でも、ほとんど不満なく作業できます。
あらためてMacの良いところ
Macを使っていて良いことはいろいろあるのですが、1年ぶりに戻ってきてやっぱり良いと感じるのは、だいたい次のようなところです。
以前と比べると項目数は減っているような気がします。WindowsとMacが競争して双方が進化していくのは、消費者としてはありがたいことです。
- AirDropが便利
Appleのデバイス同士の間では、AirDropという機能でWi-Fiのアドホック接続を使ったファイルのやり取りができます。
iPhoneで撮影した写真やビデオを、すぐにMacにコピーして、たとえばこのブログの記事に貼り付けたりできます。
Windowsでは、前回のアップデート(April 2018 Update)で近くにあるPC同士のファイルの共有機能が実装されましたが、スマホなどからの共有には未対応です。 -
標準のメーラーとカレンダーがちゃんとしている
メーラーに求める機能や性能の基準は人によりかなり幅があるのですが、私の場合は、複数のアカウントが利用できて、過去のメールを短時間で検索できることです。カレンダーも過去と未来の予定を検索できるのが望ましい。
Windows 10の標準メーラーとカレンダーは、じつはこの基準を満たしていません。まず、メールの検索精度がとても怪しい。絶対にあるはずのメールが引っ掛からなかったりするので、検索機能自体を信用できず、各メールサービスのWeb版で検索する始末。面倒だし、ちょっと残念です。また、Windows 10のカレンダーは、前後3か月分の予定しか表示してくれず、検索機能はそもそもありません。
メーラーやカレンダーの機能をケチる理由なんかないと思うので、Microsoftには一日も早くこれらの問題を解決していただきたいところです。 -
ヒラギノフォントがきれい
macOSでは標準の各種アプリやブラウザーのフォントとして「ヒラギノ角ゴ」というフォントが使われています。これがとっても美しい。
PCを使っていて最も長い時間見続けるであろうブラウザーのフォントがきれいかどうかって、実はとても重要なんじゃないかと思ったりします。
WIndows 10も頑張っている
では、Windows 10はぜんぜんだめなのかというと、もちろんそんなことはありません。Windowsの方が優れている部分はいくつもあります。
Macにやってきて思うWindows 10の良いところは次のような部分です。
- 仮想デスクトップでのウィンドウの操作性が良い
Windowsには、ウィンドウのタイトルバーをマウスで掴んで画面の端まで持っていくと、画面の1/2(上下左右の場合)または1/4(四隅の場合)のサイズでウィンドウをフィットさせてくれる機能が、ずっと昔からあります。そして、仮想デスクトップ上でも通常のデスクトップとまったく同じに操作できます。これが便利。
Macの場合、仮想デスクトップ上でのウィンドウのフィット機能(Split View)の使い勝手にクセがあり、Windowsの方が断然使いやすいです。
仮想デスクトップ機能ではmacOSが先行していたのですが、トータルの使い勝手ではすでにWindows 10が逆転しているように思います。あとは、デスクトップの順番を入れ替える機能を追加してくれれば、Windows 10の完勝です。 -
OneDriveとの連携がすばらしい
Windows 10のFall Creators Updateでは、クラウドストレージ・サービスOneDriveとの連携が強化されました。それ以前は、OneDriveと同期したフォルダーの内容は、すべてPCのローカルストレージにもコピーされる仕様だったため、せっかくクラウドストレージを利用しているのにローカルストレージが無駄に消費されていたのですが、Fall Creators Update以降は、使ったファイルだけをローカルにダウンロードする機能が実装されたため、ローカルストレージの消費量が減りました。
この機能のおかげで、ローカルストレージの容量は128GBあればほぼ問題なく、256GBなら十分と思えるようになったのです。
Macの場合、iCloud、Dropboxのビジネスプラン、GoogleのGsuiteを利用すれば同様の機能が使えますが、OneDrive(Office込みのOffice 365 Soloで年間1万2,744円)に比べると、ややお高いのが気になります。 -
本体価格が安い
一般にWindows PCは同等のスペックのMacと比べて価格が安いです。
つい先ごろDELLのXPS 15にCore i9モデルが追加されましたが、これと同等のスペックのMacBook Proを比較すると、XPSの方が15万円くらい安く手に入ります。
値段がすべてではありませんが、これほど差があるとちょっと考えちゃいますよね。
まとめ 〜 現行のMacBook Proにはほぼ満足
以上、MacとWindowsをわりと短期間で行き来した経験から、それぞれの良いところをまとめてみました。
新モデルではMacBook Pro 2016で不満だったパフォーマンスの問題が改善したため、現在の環境にはほぼ満足しています。
一部、「まだWindowsの方が使いやすいかな」と思う部分はあるのですが、すぐにWindowsに戻りたいというほどでもなく、どちらかというとメリットの方を多く感じています。
この9月はMacを購入し、iPhoneとApple Watchの発表があり、たぶんApple Watchは買ってしまうわけで、Appleづくしの1か月になりました。楽しい。
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リンク:MacBook Pro(ビックカメラ)