ついに日本でもYouTube Music、YouTube Music Premium、YouTube Premiumが利用できるようになりました。
音楽を聞くだけが目的ならSpotifyやApple Musicでもいいと思いますが、動画もよく利用するなら「YouTube Premium」に課金することを検討しましょう。
YouTube Music(YouTube Music Premium)とYouTube Premium
まずYouTube Music(YouTube Music Premium)とYouTube Premiumが何者かに触れておきたいと思います。
YouTube Music(YouTube Music Premium)
YouTube Music と YouTube Music Premium はGoogleが運営する音楽配信サービスです。
YouTubeで音楽というとユーザーが勝手にアップロードした無許可PVばかりが再生されるんじゃないかというイメージがありましたが、そこはすでにGoogle Play Musicを運営しているGoogleだけあって、公式の音源が大量に公開されていますし、ユーザーがアップロードしたものも著作権管理システム「Content ID」の仕組みで適切に管理されているそうです。
YouTube Musicが提案するプレイリストを再生することも、ユーザーが検索キーワードを入力してアーティスト名や曲名・アルバム名などから所望のコンテンツを探すこともできます。
普通にYouTubeを利用する場合との違いは、検索結果が音楽コンテンツに限定されるので、無関係な動画や音源にわずらわされないということ。便利です。
「Premium」の有無は有料サービスかどうかの違いで、有料サービスでは広告が表示されず、オフライン再生、音声のみモード(スマホで他のアプリ利用中にも再生を継続)、Google HomeとChromecast Audioでの再生に対応します。
有料プラン「YouTube Music Premium」の月額料金は980円(iOSアプリ経由では1,280円)です。
無料プランは誰でもすぐに利用できるので、PC(ブラウザー)とスマホでそれぞれの使い勝手を確かめてみるといいでしょう。
私の第一印象は「かなり使えそう」です。
YouTube Premium
もう一つのYouTube Premiumですが、こちらは先程の「YouTube Music Premium」に加えて、通常の動画配信サービスの機能と利便性を向上させたものです。
動画配信サービスのなにが良くなるかというと、動画再生時の広告が表示されなくなり、スマホやタブレットのアプリでバックグラウンド再生(ロックしたときや他のアプリを前面に表示したときにも再生を継続する機能)に対応し、さらに「YouTube Originals」という独自の動画コンテンツを視聴できることです。
月額料金は1,180円(iOSアプリ経由では1,550円)。
YouTubeの動画サービスをスマホで使っていて我慢ならなかったのが、バックグラウンド再生できないことでした。電車などで移動中に動画を見ていて、乗り換えなどのタイミングで画面をロックすると再生が停止し、再度再生させるためにはロックを解除して再生ボタンを押さなければならず、といってロックせずにポケットに突っ込んだりすると画面が無用にタップされておかしな動作をするという…。あの不便から解放されるわけです。
YouTube Premiumのメリットは?
さて、上記の不便を解消するためだけに1,180円払えと言われると躊躇してしまいますが、YouTube Premiumには前出のYouTube Music Premiumが含まれていることを考慮すれば、まあ適正価格だと思います。
本音を言えば、YouTube Music Premium抜きで200円くらいの設定もあると嬉しかったのですが、まあそういうわけにはいかないのでしょう。
ちょっと話が戻りますが、既存のGoogle Play Musicの有料サービスは将来的にYouTube Music Premiumに統合されていくのだそうです。
そうだとすると、すでにGoogle Play Musicの有料サービス(980円/月)を利用中で、YouTubeの動画を見る機会も多いという方は、YouTube Premiumに乗り換えることで、わずかな追加出費でYouTube動画の利便性が大幅に改善されるということです。真剣に乗り換えを検討すべきでしょう。
悩ましいのは、すでにSpotifyやApple Musicを利用している人です。わざわざYouTube Musicに乗り換えるかどうか?
YouTube Musicをこれらのサービスを比べてはっきり劣っていると言えそうなのは、PC(Mac含む)用のクライアントアプリがないことくらいでしょうか。YouTube MusicはPC上ではブラウザーアプリとして動作するので、専用のクライアントアプリよりも動作が重くなりそう…と書きかけて、Windows版のiTunesも十分どんくさいのを思い出しました。
PC用クライアントアプリの有無はあまり気にしなくてもいいかもしれません。
それと、願わくばSpotify Connectのように他社製のオーディオ機器との連携が進めばうれしいです。
YouTube Music Premiumを利用するなら、ついでにYouTube Premiumにしてしまうのがおすすめ
というわけで、YouTube Premiumを契約すべきかどうかについては、YouTube動画の使い勝手とオリジナルコンテンツのためだけに1,180円払える富豪の方は迷わず契約すべきですし、富豪じゃなくても音楽配信サービスとしてYouTube Music Premiumにメリットを感じる方なら契約して損はない、ということになると思います。
Apple Musicが日本に上陸して3年と少し。音楽配信サービスは日本でも当たり前のものとして定着しましたが、YouTubeのような力のあるプレーヤーが参入することで、全体としてより使いやすいサービスになっていくのは歓迎すべきことだと思います。
以上、YouTube Music(Premium)とYouTube Premiumについてでした。
YouTube Premiumには3か月の無料トライアルが用意されています。使い勝手についてたっぷり確認してから決めればよさそうですね。
リンク:YouTube Music
リンク:YouTube Premium(無料トライアルはこちらから)