定額制音楽配信サービス「Spotify」のApple Watch用アプリが登場しました。
が、これが本命ではないと思います。
SpotifyのApple Watchアプリで何ができるのか?
Spotifyはスウェーデン発祥の定額制音楽配信サービスです。
音楽の合間に広告が再生されるなどの機能制限がある無料プランと、広告がなくスマホ・PC以外の対応機器でも音楽を再生(Spotify Connect)できる有料プランがあります。
有料プランは月額980円、条件に合う学生なら月額480円です。
SpotifyはこれまでApple Watch用のアプリを提供してきませんでしたが、今回のアップデートでついに対応してきました。
SpotifyのApple Watchアプリでできること
では早速、SpotifyのApple Watchアプリの画面を見ていきましょう。
Apple WatchアプリはスマホのSpotifyアプリを最新版に更新することで、自動的にApple Watchにもインストールされます。
アプリがインストールされた状態で、Apple WatchとリンクしているiPhoneのSpotifyで音楽を再生すると、Apple Watch側でもSpotifyアプリが起動します。
この画面では、再生の一時停止・再開、前後の曲への移動、曲のMy Libraryへの追加・削除、再生場所の変更(Spotify Connect)、音量の調節(デジタルクラウンで行う)ができます。
従来、Spotifyの再生中にはAppleの「再生中」アプリが表示されていましたが、今回のSpotifyアプリに置き換わっても「再生中」アプリと同じレベルの操作はできるので、無理にアップデートを避ける必要はないでしょう。
Spotify Connect機器がある場合、右下のボタンをタップするとこのような再生場所変更画面が表示されます。
ここで再生場所を選択すると、再生中の曲が選択した場所で再生されるようになります。
再生場所を切り替えた場合も、引き続き前出の操作(一時停止・再開や音量調節など)は行なえます。
また、最初の画面を右にスワイプすると、シャッフル再生のオン・オフスイッチと、最近再生した項目のリストが表示されます。
リストに表示された項目をタップすることで、その項目を再生することができます。
と、以上がSpotifyのApple Watchアプリでできることです。
Apple Watch単体での再生への対応が待たれる
さて、今回リリースされたApple Watch用アプリは、既存のApple製「再生中」アプリでできたことに、Spotify Connectの再生場所選択機能を追加し、シャッフル再生のオン・オフと再生履歴の表示・再生に対応した、とまとめることができます。
たしかに多少便利にはなりましたが、これが本当にやりたいこと・求められていることではないと思います。
SpotifyのApple Watch対応の本命は、Apple Watch側での音楽再生です。
現状、Spotifyの音楽を聞こうとすれば、iPhone(またはPCなどの再生機器)が手元になければいけません。iPhoneのない状態でApple Watchだけ身に着けていても、Spotifyに関しては全く何もできないのです。
もしもApple Watch単体でSpotifyのストリーミング再生ができるようになれば、たとえばApple Watchのセルラーモデルだけを身に着けて、ランニングやジムワークに出掛けることも可能になります。
Apple Watchのセルラー機能は、バッテリー持続時間の問題もあり、そもそも常用には向いていないのですが、せめて音楽くらい聞けるようになれば、なるべく身軽でいたいエクササイズ中だけでも使いみちが出てきます。
現在でもApple Musicを使えば可能ですが、音楽配信サービスとしてはSpotifyの方がずっと使いやすいのが悩ましいところです。
今回のApple Watchアプリ追加を発表したSpotify公式サイト上の記事では、Apple Watch単体でのオフライン再生に言及されていますが、単体でのストリーミング対応には触れられていません。
リンク:Spotify 「Spotify for Apple Watch Helps You Keep Time With the Music」
というわけで、まだしばらく待たされそうなApple WatchでのSpotifyストリーミング再生対応ですが、引き続き諦めずに見守りたいと思います。
リンク:Spotify
Appleストアの通販ではまだまだ待たされるApple Watch Series 4ですが、ビックカメラでは多くのモデルで在庫があるようです。
リンク:Apple Watch Series 4(ビックカメラ)